「矯正治療が気になるけど、色々種類があってよく分からない」「自分にどの矯正が合っているのか知りたい」という人は多いです。
この記事では、矯正の種類ごとの特徴やメリット・デメリット、タイプ別のおすすめ矯正治療について解説します!
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目次
1. 歯科矯正(しかきょうせい)とは?基本を解説
歯科矯正とは、ワイヤーやマウスピースなどの矯正装置を使い、歯に弱い力をじっくりと加えることで歯並びを整える治療です。
歯列矯正(しれつきょうせい)とも呼ばれ、どちらも同じ意味を持ちます。
歯並びを美しくするだけでなく、噛み合わせを改善することで機能的な問題を解消できます。
また口の形は歯並びの影響を受けており、歯並びを整えることで口元の印象が変わり、清潔感や表情にも良い影響を与えます。
噛み合わせが悪い場合には、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 顔の筋肉のバランスが崩れ、顔が大きく見える。
- 肩こりや頭痛が起こりやすくなる。
- 顎関節症を引き起こすリスクが高まる。
- 食べ物をうまく咀嚼できず、長期的に胃腸に負担がかかる。
歯科矯正は、口元のコンプレックスを解消し、機能面でも健康的な状態を目指す治療法です。
2. 歯科矯正の種類大全!それぞれの特徴とメリット・デメリット
歯科矯正には、次のような種類に分けられます。
それぞれの特徴と費用・治療期間の目安、メリット・デメリットを見てみましょう。
- マウスピース矯正
- 表側矯正(ワイヤー矯正)
- 裏側矯正(ワイヤー矯正)
- その他の矯正方法
(1)マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピース(アライナー)を使用する治療方法です。
一定期間ごとにマウスピースを新しいものに交換していくことで、歯を徐々に動かしていきます。
①費用の目安
費用相場は60~100万円(※部分矯正の場合は10~40万円)です。
マウスピース矯正の費用は、利用ブランド、治療範囲、必要なアライナーの枚数によって大きく変動します。
②治療期間の目安
治療期間は全体矯正で1年~3年程度、部分矯正の場合は2ヶ月~1年半程度が一般的です。
アライナーは通常1~2週間ごとに新しいものに交換し、1日に20~22時間以上の装着が必要です。
③メリット
- 装置が目立たない:透明なマウスピースを使用するため、装着していても周囲に気づかれにくく審美性に優れています。
- 取り外しが可能:食事の際には自分で簡単に取り外すことができるため、普段通りの食事を楽しめます
- 衛生的:装置を取り外して歯を磨けるため、ワイヤー矯正に比べて口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクを低減できます
- 痛みが比較的少ない:ワイヤー矯正のように急激な力をかけるのではなく、段階的に少しずつ歯を動かすため、痛みが比較的少ないと言われています
- 金属アレルギーの心配がない:アライナーは医療用プラスチック製であるため、金属アレルギーの方でも安心して使用できます
- 通院頻度が比較的少ない場合がある:ワイヤー矯正に比べて通院頻度が少なく済む場合があります
④デメリットと注意点
- 自己管理が非常に重要:1日20時間以上の装着時間を厳守しないと、治療期間が延長したり、治療結果に影響が出たりする可能性があります
- 紛失・破損のリスク:取り外しができる反面、外出先で外した際に紛失したり、誤って破損させてしまったりするリスクがあります
- 対応できない症例がある:歯の移動様式に制限があるため、抜歯を伴うような歯の大きな移動が必要な症例や、非常に複雑な歯並びのケースでは、マウスピース矯正だけでは対応が難しい場合があります。その場合、ワイヤー矯正との併用(コンビネーション治療)が提案されることもあります。
- 飲食の制限:アライナーを装着したまま飲食できるのは基本的に水のみです。お茶やコーヒー、ジュースなどの色のついた飲み物や糖分を含む飲み物は、アライナーの着色や虫歯の原因になるため避ける必要があります。食事の際は必ず外します
- 慣れるまで話しにくいことがある:装着初期には、わずかに発音に影響が出ることがありますが、多くの場合すぐに慣れます
⑤こんな方におすすめ
- 矯正装置の見た目を気にする方、目立たない方法を希望する人
- 食事や歯磨きを普段通りに行いたい人
- 金属アレルギーのある人
- 自己管理(装着時間の遵守、清掃など)がしっかりできる人
- 比較的軽度~中程度の歯並びの乱れの人(近年は適応範囲が拡大しており、より複雑な症例にも対応可能な場合があります)
- 仕事や生活スタイル上、頻繁な通院が難しい人
【マウスピース矯正についてもっと詳しく知りたい人はこの記事もチェック】
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(2)表側矯正(ワイヤー矯正)
表側矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、ワイヤーの力で歯を動かして整える矯正方法です。
表側矯正(ワイヤー矯正)は古くから使われており、歯科医師の経験・知識も豊かなため多くの矯正歯科で採用されています。
①費用の目安
費用の目安は60~130万円(部分矯正の場合は30~60万円)です。
②治療期間の目安
治療期間は、歯並びの状態、抜歯の有無、治療範囲などによって個人差がありますが、全体矯正の場合で一般的に1年~3年程度です。
部分矯正の場合は歯を動かす範囲が限定されるため、2ヶ月~1年半程度と比較的短期間で完了することもあります。
③メリット
- 幅広い症例に対応可能:最も実績のある治療法の一つであり、複雑な歯並びや重度の不正咬合など、多くのケースに対応可能です
- 比較的料金がリーズナブル:目立たない素材(セラミック等)を選ばなければ、費用が比較的安価である傾向にあります
- 取り扱っているクリニックが多い:一般的な治療法であるため、多くの歯科医院で受けることが可能です
- 調整がしやすい:装置が歯の表側にあるため、歯科医師がワイヤーの調整などを細かく行いやすいとされています
- 発音への影響が少ない:装置が舌の動きを直接妨げることが少ないため、裏側矯正に比べて発音への影響は少ないです
④デメリットと注意点
- 装置が目立つ:最も大きなデメリットであり、金属製のブラケットは口を開けた時に目立ちやすいです
- 食事中に食べ物が詰まりやすい:装置の周りやワイヤーの下に食べ物が挟まりやすく、清掃が不十分だと虫歯や歯肉炎のリスクが高まります
- 口内炎ができやすい:装置が頬の内側の粘膜や唇に擦れることで、口内炎ができやすくなります
- 口元が突出して見えることがある:装置の厚みによって、一時的に口元が少し膨らんだように見えることがあります
⑤こんな人におすすめ
- 費用を比較的抑えたい人
- 装置の見た目をそれほど気にしない、あるいは目立ちにくい種類のブラケット(セラミック等)で対応できる人
- 幅広い歯並びの悩みに対応できる確実な方法を求める人
- 発音への影響を最小限にしたい人
- スポーツなどで顔面に衝撃が加わるリスクが比較的少ない人
(3)裏側矯正(ワイヤー矯正)
裏側矯正とは、歯の裏側(舌側)にワイヤー型の矯正装置をつけ、歯を動かしていく矯正方法です。
「舌側矯正」や「リンガル矯正」とも呼ばれます。
①費用の目安
費用の目安は100~170万円(※部分矯正の場合は40~70万円)です。
表側矯正と比べて高い技術が必要になり、費用が高くなりがちです。
②治療期間の目安
治療期間は、歯並びの状態や治療計画によって異なりますが、一般的に全体矯正で1年半~3年程度が目安とされています。
表側矯正よりも時間がかかる傾向が高いとされています。
しかし近年は、技術の進歩により表側矯正と治療期間に大きな差はないケースも増えているようです。
③メリット
- 装置が外から見えない:口を開けたり笑ったりしても矯正装置が見えないため、周囲に気づかれずに治療を進めることができます
- 前歯を後退させる治療が得意な場合がある:装置が歯の裏側にあるため前歯を後退させやすく、出っ歯などの症例に適しているとされています。
- 歯の表面(唇側)を傷つけるリスクが低い:装置が歯の表側にないため、表面のエナメル質損傷や虫歯のリスクが低いとされています
- 虫歯になりにくいとされる場合がある:歯の裏側は常に唾液が循環しているため、表側矯正に比べて虫歯になりにくいという意見があります
- 舌癖の抑制効果が期待できる:舌で前歯を押すなどの癖(舌突出癖)を物理的に抑制でき、舌の正しい位置を意識づける効果が期待できます
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④デメリットと注意点
- 費用が高額:高度な専門技術が必要とされるため、他の矯正方法と比較して費用が高くなりやすいです
- 舌への違和感や口内炎:装置が常に舌に触れるため、慣れるまでは違和感が強く、話しにくさを感じたり、舌に口内炎ができやすかったりします。
- 発音への一時的な影響:治療開始からしばらくは、特にサ行、タ行、ラ行などの発音が難しくなることがあります
- 歯磨きがしにくい:装置が歯の裏側にあり直接見えにくいため、歯磨きなどが非常に難しくなります
- 対応できる歯科医師が限られる場合がある:高度な技術と経験が求められるため、全ての歯科医院や歯科医師が行っているわけではありません
- 食べ物が詰まりやすい:表側矯正と同様に、装置の周りには食べ物が詰まりやすいです。
⑤こんな人におすすめ
- 矯正装置の見た目を最も重視し、他人に気づかれずに治療を進めたい人
- 接客業やモデル、アナウンサーなど、人前に出る仕事をしている人
- 費用よりも審美性を優先したい人
- ある程度の違和感や発音のしにくさに対応できる人
(4)その他の矯正方法
上記3つの矯正方法の他にも、さまざまな矯正の種類があります。
①ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正とは、上顎には表側矯正を行い、下顎には裏側矯正を行うワイヤー矯正の一種です。
費用の相場は80~130万円(※部分矯正の場合は30~70万円)で、矯正期間の目安は2~3年程度です。
【ハーフリンガル矯正のメリット】
- 表側矯正より見た目が目立たない
- 表側矯正より値段が安い
- 裏側矯正より治療期間が短い
【ハーフリンガル矯正のデメリット】
- 表側矯正より適用症例が少ない
- 矯正装着が難しい
- 下顎は歯磨きしづらい
②コンビネーション矯正
コンビネーション矯正とは、マウスピース矯正とワイヤー矯正を組み合わせるなど、別々の方法を組み合わせる矯正の種類のことです。
よくある方法としては、裏側矯正(ワイヤー矯正)を一定期間行った後に、マウスピース矯正に切り替えるパターンです。
見た目に影響の出づらい二つの治療方法を組み合わせているので、審美性と治療効果の両方を兼ね備えた方法であると言えます。
費用の相場は80~170万円(※部分矯正の場合は40~70万円)で、矯正期間の目安は2年〜2年半程度です。
【コンビネーション矯正のメリット】
- 異なる矯正方法を組み合わせることで、審美性と治療効果を両立できる
【コンビネーション矯正のデメリット】
- 導入しているクリニックが限られている
- 費用が高額になりやすい
hanaravi(ハナラビ)では、マウスピース矯正とワイヤー矯正を組み合わせた「ハイブリッドプラン」を80万円(税別)で提供しています。
- マウスピース矯正だけでは治療が難しい患者様
- 一時的にワイヤー矯正で歯を大きく動かしつつ、マウスピース矯正で目立たない矯正をしてい患者様
ハイブリッドプランはこうしたリクエストに対応可能です。
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③セラミック矯正
セラミック矯正とは、セラミックと呼ばれる被せ物(人工補綴物)を使って歯並びや歯の色、歯の形を改善させる治療方法です。
「矯正」という言葉が使われていますが、歯を動かすのではなく、かぶせ物によって歯列を整える治療に該当します。
費用の目安は1本あたり5万〜20万円で、被せ物を装着すれば治療が完了するため治療期間は数日〜数ヶ月と短いのが特徴です。
【セラミック矯正のメリット】
- 他の矯正より短期間で治療が完了する
- 矯正装置を装着しないので痛みがない
【セラミック矯正のデメリット】
- 健康な歯を削る必要がある
- 噛み合わせは治療できない
- セラミックの歯が浮いて見えることがある
④外科矯正
外科矯正とは、外科的な手術を行う矯正治療のことで、他の矯正方法と組み合わせて行われることも多い方法です。
骨格的な問題を抱えている場合や、歯周組織に問題を抱えている場合など、を治療することが可能です。
しかし、全身麻酔での手術や数週間の入院が必要となるのでかなり負担の大きな治療であると言えます。
【外科矯正のメリット】
- 他の矯正方法では対応できない症例にも対応できる
- 症状によっては保険が適応される
【外科矯正のデメリット】
- 手術後のダウンタイムなどが発生する
- 保険適用でも費用が高額になる可能性がある
⑤インプラント矯正
インプラント矯正とは、インプラントアンカーと呼ばれるネジを顎の骨に打ち込み、矯正の固定源として用いるワイヤー矯正の一種です。
インプラント矯正は顎の骨に埋め込んだネジを固定源としているので、通常の矯正よりも歯に大きな力を加えやすく、短期間で歯を動かすことができます。
また、動かしたい歯だけに直接力を加えられるので、従来よりも自由で幅広い治療が可能になっており、ガミースマイルなども治療することができます。
【インプラント矯正のメリット】
- 動かしたい歯のみを動かしやすい
- 一般的なワイヤー矯正より多くの適応症例がある
- 短期間で歯を動かせる
【インプラント矯正のデメリット】
- ネジが目立ってしまう
- アンカーが不安定なことがある
- 通常の矯正より費用が高額になりやすい
3. 全体矯正と部分矯正の違い
マウスピース矯正やワイヤー矯正は、どちらも「全体矯正」と「部分矯正」という二つの治療方法に対応しています。
それぞれの違いを知ることで、皆さんにとって最適な治療方法を選びやすくなります。
(1)全体矯正は歯並び全体を整える矯正方法
全体矯正とは、奥歯を含めた歯並び全体を整える矯正方法です。
噛み合わせや歯並びの問題を根本から改善することを目的としており、幅広い症例に対応できます。
全体矯正は、歯並び全体をしっかりと治したい方、噛み合わせに問題がある方、重度の不正咬合でお悩みの方などにおすすめの治療法です。
(2)部分矯正は前歯など一部の歯を矯正する方法
部分矯正とは、歯並びの気になる部分、主に前歯の数本(例えば、上下顎それぞれ前歯6本程度)だけを対象に歯を動かす矯正方法です。「
すきっ歯(空隙歯列)、軽度の叢生(ガタガタした歯並び)、過去の矯正治療後のわずかな後戻りなど、比較的軽微な歯並びの乱れが主な対象となります。
部分矯正を利用する場合、全体の噛み合わせに大きな問題がないことが適用の前提となることが多いです。
マウスピース矯正の一部ブランドは、部分矯正のみに対応可能で全体矯正に対応していない場合があります。
hanaravi(ハナラビ)は、全体矯正・部分矯正どちらにも対応。
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4. 自分に合った矯正の種類とは?比較ポイント一覧
ここまでに紹介した矯正の種類を、8つのポイントで比較してみました。
それぞれの違いを比較しつつ、皆さんにとって最適な治療方法を探してみてください。
- 費用
- 対応可能な歯並び
- 痛みや違和感の程度
- 期間
- 通院頻度
- 抜歯の有無
- 矯正装置が固定式か着脱式か
- 見た目
(1)費用
値段が高額な歯科矯正を検討している人にとって、方法別の値段の差は重要だと思われます。
矯正の値段でいえば、マウスピース矯正が最も安いです。
裏側矯正は値段が高いですが、上述したハーフリンガル矯正など、表側矯正と組み合わせて用いると費用が下がる傾向があります。
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(2)対応可能な歯並び(適応症例)
歯科矯正では、方法によって対応可能な歯並びとそうでない歯並びがあります。
対応可能な歯並びはワイヤー矯正の方が多いです。
マウスピース矯正は、歯を大きく動かす矯正などには向いていないといわれており、軽度〜中度の症例にのみ対応しています。
自身の歯が適応症例かどうかは、医師に相談して確認する必要があります。
(3)痛みや違和感の程度
歯科矯正は、歯に力を加えて動かすため、多少痛みや違和感が発生します。
ワイヤー矯正は比較的痛みを感じる人が多いです。しかし、痛みの感じ方には個人差があるので、違和感程度に感じる方もいるそうです。
なお、マウスピース矯正は、比較的痛みが少ないといわれています。
マウスピース矯正の痛みや違和感が続くのはのおよそ36時間で、その後は治ることが多いです。
hanaravi(ハナラビ)のユーザーにアンケートを実施したところ、「ほとんど痛い期間がなかった」と回答した人は36.84%。4日以上痛みが続いた人の割合は0%でした。
hanaravi(ハナラビ)では無料相談も実施しているので、なにか気になることがあればお気軽にご連絡ください。
(4)期間
歯科矯正では、歯周組織に負担をかけないため、ゆっくりと弱い力で歯を動かしていきます。
そのため、歯科矯正には長い時間を要します。歯を大きく動かす矯正になればなるほど、期間が長くかかる傾向があります。
期間の面では一般的に、ワイヤー矯正よりマウスピース矯正のほうが短いと言われています。
しかし、適用症例の差もあるため一概にそうであるとは言いづらいです。
自分の症例を知った上で医師と相談して確認することが大事です。ため、優れているといえるでしょう。
【期間についてもっと詳しく知りたい人はこの記事もチェック】
https://www.hanaravi.jp/blog/archives/5393
(5)通院頻度
歯科矯正では、通院するタイプと通院しないタイプの方法があります。
ワイヤー矯正は、月に一度ぐらいのペースで定期的なワイヤー調整のために通院する必要があるのに対し、マウスピース矯正は1〜3ヶ月に1度程度の通院のみとなります。
また、マウスピース矯正は通院不要のブランドもあるため、通院頻度の面で優れているといえます。
(6)抜歯の有無
歯科矯正では、歯を動かすスペースを確保するため、抜歯を行うことがあります。
ワイヤー矯正の場合も、マウスピース矯正の場合も、抜歯をすることはあります
(※ただ、マウスピース矯正は抜歯したスペースを埋めるような大きな歯の移動が苦手だといわれています)
しかし、いずれの方法でも部分矯正を行う場合は抜歯を行わない傾向があります。
健康な歯を抜く抜歯を警戒する人は多いですが、あまりにも非抜歯(抜歯をしない方法)にこだわり過ぎて、矯正治療を失敗するケースもあります。
抜歯が必要になるかどうかは医師が判断するため、疑問がある場合は医師とよくコミュニケーションをとり、セカンドオピニオンも含めて検討すると良いでしょう。
(7)矯正装置が固定式か着脱式か
歯科矯正における矯正装置には固定式のタイプ(矯正装置を着脱できないタイプ)と、着脱式のタイプ(矯正装置を着脱できるタイプ)があります。
ワイヤー矯正は固定式で、マウスピース矯正は着脱式です。
固定式は、矯正装置の自己管理が不要になるメリットがあります。
一方、着脱式は、歯ブラシをする際や食事をする際などに自由に矯正装置を外すことができるというメリットがあります。
(8)見た目
治療に長期間必要な歯科矯正では見た目の問題を気にする人も多いです。
やはり、表側矯正は歯の表側にワイヤーを装着するため見た目に与える影響は少なくありません。
裏側矯正は歯の裏側にワイヤーを装着するため目立ちづらく、マウスピース矯正も透明のプラスチック器具を使用するので目立ちづらいです。
矯正前から矯正後までの歯の動きを動画で確認することができ、具体的な仕上がりイメージを確認したうえで矯正を始められます。

5. 子供向け矯正の種類
子供の矯正治療は、主に永久歯が生え揃う前の「混合歯列期」(およそ6歳~12歳頃)に行われるものを指し、「1期治療(早期治療、骨格矯正)」とも呼ばれます。
永久歯が生え揃ったあとの矯正治療は「2期治療」と呼ばれ、一般的に大人の矯正と治療内容は変わりません。
(1)1期治療の目的と治療内容
この時期の治療の主な目的は、永久歯が正しくきれいに生え揃うための土台作りです。
具体的には、次のような処置を行います。
- 歯が並ぶためのスペースが不足している場合、顎の骨の成長を適切に促して幅を広げる
- 上下の顎の骨の成長バランスが悪い場合(例:出っ歯や受け口の傾向)にそれをコントロールする
- 指しゃぶりや舌癖、口呼吸といった歯並びに悪影響を及ぼす可能性のある癖を改善する
こうしたケアにより、2期治療の必要性をなくしたり、治療内容を簡略化できたり、健康な永久歯を抜歯するリスクを減らしたりすることが期待できます。
(2)1期治療の費用の目安
子供の1期治療にかかる費用は、使用する装置の種類や治療計画の複雑さ、治療期間によって大きく異なりますが、一般的には5万円~80万円程度が目安とされています。
2期治療が必要になった場合は、別途費用が発生します。
子どもの矯正の費用を詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください!
子供の矯正費用の相場は?種類別やステップ別に解説|よくある疑問も
(3)1期治療の種類
1期治療の種類は、主に6種類あります。
①床矯正装置(拡大床)
主に上顎に使用される、取り外し可能なプレート型の装置です。
装置の中央にあるネジを定期的に回すことで、徐々に装置の幅を広げ、それに伴って顎の骨(歯列弓)を側方に拡大します。
歯が並ぶためのスペースの確保、軽度の叢生(ガタガタ)の改善などが期待できます。
②ヘッドギア
頭部や首を固定源として、顔の外から上顎の成長を抑制したり、奥歯を後方に移動させたりする装置です。
主に就寝中など、家庭で指定された時間装着します。
上顎前突(出っ歯)の改善、奥歯の移動によるスペース確保などが期待できます。
③ムーシールド(機能的顎矯正装置)
マウスピースのような形状の取り外し可能な装置です。
装着することで舌や唇の周りの筋肉のバランスを整え、下顎の正しい成長を促したり、舌を正しい位置に誘導したりします。
主に乳歯列期~混合歯列期初期の反対咬合(受け口)の治療に用いられます。
反対咬合(受け口)の早期改善、正しい舌の位置づけ、口唇閉鎖の促進などが期待できます。
④リンガルアーチ/クワドヘリックス/バイヘリックス:
歯の裏側に装着する固定式のワイヤー装置です。
リンガルアーチは主に歯列の幅を維持(保隙)したり、個々の歯の軽微な移動に用いられます。
クワドヘリックスやバイヘリックスは、歯列弓を側方に拡大する目的で用いられます。
いずれも、 歯列の保隙、側方拡大、個々の歯の移動制御などの効果が期待できます。
⑤フェイシャルマスク(上顎前方牽引装置)
顔の前面(おでこと顎など)にパッドを当て、そこを支点として口の中の装置にゴムをかけて上顎全体を前方に引っ張り出す装置です。
主に上顎の成長が不足していることによる反対咬合(受け口)の治療に用いられます。
上顎骨の成長促進、反対咬合(受け口)の改善などが期待できます。
⑥マウスピース型矯正装置(子供用)
子供の成長段階に合わせて設計された透明なマウスピース型装置も登場しています。
歯並びの改善と同時に、顎の成長誘導も考慮されています。
歯列改善、顎の成長誘導、悪癖の改善サポートなどが期待できます。
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6. あなたに合った矯正方法を選ぶための4ステップ
歯科矯正は、決して安価ではなく、ある程度の期間も要する治療です。
そのため、ご自身にとって最適な方法を選ぶことが非常に重要になります。
以下のステップを参考に、後悔のない治療法選択を目指しましょう。
(1)何を優先したいか明確にする
まず、ご自身が歯科矯正治療において何を最も重視するのか、希望やライフスタイルを整理することが大切です。
以下の項目のうち、歯科矯正でどれを重視したいのか、優先順位をつけてみましょう。
- 見た目が目立たない
- 費用が安く済む
- 治療期間が短く済む
- 痛みが少なく済む
- 食事や歯磨きがしやすい(快適に生活できる)
- 自分の歯並びに対応している
(2)情報収集:各治療法の理解を深める
優先順位が見えてきたら、それぞれの矯正方法を調べつつ、情報収集していきましょう。
情報源としては、hanaravi(ハナラビ)のブログの他に歯科医院の公式ブログ、矯正治療経験者の体験談ブログやSNS、医療情報サイトなどがおすすめです。
(3)歯科医師への相談:専門家の意見を聞く
情報収集と並行して、またはある程度知識を得た段階で、実際に矯正歯科を受診し、専門家である歯科医師に相談しましょう。
カウンセリング(初診相談)では、ご自身の歯並びや噛み合わせの状態を正確に診断してもらい、どの治療法が適しているのか、具体的なアドバイスを受けることができます。
【相談時に確認すべきことの一例】
- 自分の歯並びや噛み合わせの具体的な問題点
- 私の歯並びを改善するためには、どの矯正方法が最も適しているか。その治療方法のメリット・デメリットはなにか
- 治療期間、総費用の目安(装置代、検査料、調整料、保定装置代など、全て含んだ金額)
- 治療開始から完了までの大まかな流れと、通院の頻度がどれくらいになるか
- 治療中の日常生活(食事、歯磨き、会話、スポーツなど)で特に気をつけること
- 抜歯が必要な場合、その理由と本数(抜歯をしない場合の治療法はあるのか)
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(4)複数のクリニックでカウンセリングを受ける
可能であれば、1つのクリニックだけでなく、2〜3つの異なる矯正歯科でカウンセリングを受けてみることを強くおすすめします。
これにより、各医師の診断や治療方針、提案される治療法、費用などを比較検討することができます。
セカンドオピニオン、サードオピニオンを聞くことで、より納得のいく選択につながります。
【比較検討するポイント】
信頼性:矯正歯科治療を専門に行っているか、治療経験は豊富か、説明は丁寧で分かりやすくこちらの質問にも真摯に答えてくれるかなど
納得度:歯並びの問題点を的確に指摘してくれたか、提示された治療計画は合理的でご自身の希望やライフスタイルと合致しているかなど
費用の透明性:見積もりが明確で、何にどれくらいの費用がかかるのか分かりやすいか、追加費用が発生する可能性とその条件について説明があったかなど
雰囲気・設備・立地:クリニック内は清潔で、スタッフの対応は親切か、歯科用CTや3Dスキャナーなど、診断や治療に必要な設備は整っているか、通いやすいかなど
コミュニケーション:治療期間中に生じる疑問や不安を、気軽に相談できる雰囲気があるか
7. 矯正方法についてのよくある質問(FAQ)
Q1:矯正治療に年齢制限はありますか?
歯周組織(歯ぐきや歯を支える骨)が健康であれば、何歳からでも矯正治療は可能です。
子供の場合は顎の成長を利用したⅠ期治療ができ、成人になってからでも、ご自身のライフスタイルや希望に合わせて様々な矯正方法を選択できます。
近年では40代、50代以上で治療を始められる方も増えています。
ただし、重度の歯周病がある場合や、全身疾患の状態によっては治療が難しいこともありますので、まずは歯科医師にご相談ください。
Q2:治療費は分割払いできますか?
多くの歯科医院では、治療費の負担を軽減するためにデンタルローン(信販会社のローン)の利用や、院内での分割払いの制度を用意しています。
クレジットカード払いに対応しているクリニックも一般的です。カウンセリングの際に、利用可能な支払い方法や条件について詳しく確認してみましょう。
Q3: 矯正治療後の後戻りは防げますか?
矯正治療によって歯を動かした後、何もしないと歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」という現象が起こる可能性があります。
これを防ぐために、矯正装置を外した後は、一定期間「保定装置(リテーナー)」を装着する必要があります。
リテーナーの種類(取り外し式、固定式など)や装着期間は、歯科医師の指示に従うことが非常に重要です。
指示通りにリテーナーを使用し、定期的な検診を受けることで、後戻りのリスクを最小限に抑え、美しい歯並びを長く維持することができます。
Q4: 矯正治療中の痛みはどのくらい続きますか?
痛みの感じ方には個人差が大きく、一概には言えません。
一般的に、次のケースで歯が浮いたような鈍い痛みや、物を噛むときに響くような痛みが出やすいとされています。
- 矯正装置を初めて装着した時
- ワイヤーを調整したり新しいマウスピースに交換したりした後の2~3日から1週間程度
多くの場合、市販の痛み止めを服用したり、柔らかい食事を心がけたりすることで対応できます。
痛みは徐々に慣れて和らいでいくのが通常です。
痛みが長期間続く場合や我慢できないほど強い場合は、遠慮なく歯科医師に相談しましょう。
Q5: 矯正治療中でもスポーツはできますか?
ほとんどのスポーツは、矯正治療中でも問題なく続けることができます。
ただし、ラグビー、ボクシング、空手などのように顔面に強い衝撃を受ける可能性のあるコンタクトスポーツの場合は注意が必要です。
矯正装置による口内の怪我(唇や頬の内側を切るなど)を防ぐために、専用のスポーツ用マウスガードの装着を推奨されることがあります。
激しい接触が予想されるスポーツの際は、矯正装置の破損や紛失のリスク、安全性について歯科医師に相談しましょう。
8. 歯科矯正ならマウスピース矯正のhanaravi(ハナラビ)へ
歯科矯正の種類や子供向けの矯正について、それぞれの特徴、メリット・デメリット、費用相場、治療期間などを詳しく解説しました。
美しい歯並びは、見た目の印象を良くするだけでなく虫歯や歯周病のリスクを低減し、しっかりと噛むことで消化を助けるなど、心身の健康につながります。
この記事を参考に、皆さんに合った矯正方法を見つかれば幸いです。
少しでも気になった矯正方法があれば、お近くの歯科医院にお気軽に問い合わせてみましょう。
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