「マウスピース矯正に興味があるけど、たくさんのブランドからどこを選べばよいのかわからない」という悩みを持つ方は多くいらっしゃいます。
そこで今回は、マウスピース矯正ブランド選びで後悔しないためのマウスピース矯正の基本知識、ブランドの比較ポイント、おすすめブランドをお伝えします。
マウスピース矯正が、そもそもどういう方に向いているのかという点も含めて説明していますので、ぜひご覧ください。
目次
1.マウスピース矯正のメリット・デメリット
従来のワイヤー矯正とくらべて、マウスピース矯正はどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正とは、薄いプラスチックのマウスピースを、歯の動きに合わせて、交換することで歯並びをきれいに整えていく矯正方法です。
オーダーメイドで作成したマウスピースを、寝ている間も含めて、一日20〜22時間つけていただき、約2〜3週間ごとに交換することで理想的な歯並びに近づけていきます。
歯に器具をつけて、ワイヤーによって歯並びを整える従来のワイヤー矯正と違い、見た目を気にしないでも矯正をおこなうことができます。
最近人気が出てきている矯正方法です。
ワイヤー矯正だと銀色の器具が見えてしまい、見た目を気にする方が多いですが、マウスピース矯正は食事やデートのときは外すことができます。
また透明なので、ワイヤー器具に比べて目立ちにくいというメリットがあります。
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(1)マウスピース矯正のメリット
①見た目が気にならない
マウスピース矯正は、薄い透明なプラスチックでできたマウスピースを使っておこなう矯正方法なので、目立ちにくいです。
そのため人前に出るようなお仕事をしている方でも、問題なく継続している方が多いです。
人前に出る仕事をしている方にも、数多く利用されています。
②金額が安い
歯並びの種類にも寄りますが、マウスピース矯正は従来のワイヤー矯正よりも費用が抑えられるケースが多いです。
重度の矯正はワイヤー矯正になりますが、軽度〜中度の矯正であればマウスピース矯正で十分に対応できます。
③定期的な来院が不要、もしくは少なくて済む
マウスピース矯正は、自分でマウスピースを交換するため、定期的な来院が不要、もしくは従来のワイヤー矯正よりも少なくて済みます。
また、矯正器具が外れて歯科医院に急遽行くようなこともないです。
④金属アレルギーでも大丈夫
ワイヤー矯正と異なり、金属を使用していないため、金属アレルギーをもっている方でも安心して矯正を行えます。
⑤痛くない
ワイヤー矯正は最初のころは、歯茎からの出血など、痛くてつらいという方がアンケートでも非常に多いです。
マウスピース矯正の場合、マウスピースを着用すると窮屈感はありますが、強い痛みや出血はマウスピース矯正に比べて弱いということが、アンケートからわかっています。
(2)マウスピース矯正のデメリット
①一日20〜22時間つける必要がある
マウスピース矯正は、一日20~22時間マウスピースをつける必要があります。
食事や歯磨きのとき以外は寝ているときも付け続けるイメージです。
つける時間が短いまたは、しっかりと装着されていないと歯が充分に動かずトータルの治療時間が長くなってしまったりします。
一方でワイヤー矯正は24時間つけていることになり、自分では外すことができないもません。
必ずしも、マウスピース矯正の長時間着用がデメリットとなるわけではありません。
②違和感
マウスピースは薄く作られていますが、それでも違和感を感じる方はいらっしゃいます。
特に、矯正を始めた最初やマウスピースを交換した直後は、若干の締め付けられる感覚や喋りづらさを感じることがあります。
ですが、ほとんどの方はすぐに慣れて気にならなくなります。
③歯並びによってはワイヤー矯正が必要
歯並びの種類によっては、マウスピース矯正ではなく、ワイヤー矯正でしか対応できない場合があります。
自分の歯並びでマウスピース矯正ができるか、まずは相談・診断することが大切です。
患者さんひとりひとりにあった、最適な矯正方法を提案します。
2.マウスピース矯正ブランドのおすすめ7選
マウスピース矯正のおすすめブランドを通院が必要なもの、必要でないものに分けて紹介していきます。
幅広い歯並びに対応している通院が必要なブランド、忙しい人でも行いやすい通院が不要なブランドなど、自分の歯並びや生活に合わせて選ぶと良いでしょう。
(1)通院が不要なブランド3選
hanaravi
費用(目安) | 30万円/45万円/60万円(税抜) |
治療期間 | 5ヶ月〜18ヶ月 |
矯正範囲 | 軽〜中度 |
通院 | 通院は平均1.3回 |
支払い方法 | 銀行振込/クレジットカード/デンタルローン |
クリニックに行くのは、初期の無料相談と診察時の1回だけ、そのあとは、毎月自宅に送られてくるマウスピースで治療を進めるので通院は不要です。
矯正プランは、矯正を専門とした歯科医が作成しているので、難しい歯並びでも対応可能です。
創業者が医師であり、安心さから多くの方に利用されています。
経過観察のため2週間に1回歯の写真を撮影してLINEで送付。問題がないかを確認してもらえます。
LINEで相談がいつでもできるのもポイントです。また治療が不安になった際には、通院して歯科医に相談することもできるので安心です。
oh my teeth
費用(目安) | 33万円/66万円(税込) |
治療期間 | 3ヶ月〜6ヶ月 |
矯正範囲 | 軽〜中度 |
通院 | 来院は最低1回 |
支払い方法 | 銀行振込/クレジットカード/デンタルローン |
治療開始までに必要な通院は、最低1回。歯型スキャンを終えたら直接自宅にマウスピースが届きます。
期間や回数に関わらずに一律料金となっており、プランも部分矯正と全体矯正の2つだけなのでシンプルでわかりやすくなっています。
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費用(目安) | 324,500円(税込)、575,000-660,000円(税込) |
治療期間 | 3ヶ月〜15ヶ月 |
矯正範囲 | 軽〜重度 |
通院 | 全体で2~4回程度通院必要 |
支払い方法 | 銀行振込/クレジットカード |
2021年に日本に上陸した、シンガポールを拠点とするスマイルコスメカンパニーによるマウスピース矯正。
写真撮影を通じた治療の進み具合は専用アプリを用いておこないます。追加の料金などもかかりません。
(2)通院が必要なブランド4選
マウスピース矯正ローコスト
費用(目安) | 30万~115万円 |
治療期間 | 3か月~18か月 |
矯正範囲 | 軽〜重度 |
通院 | 2か月に1回 |
支払い方法 | 現金/クレジットカード /デンタルローン/ローコストPay |
マウスピース矯正ローコストは、前歯上下各6本から対応、部分矯正なので低価格、短期間で治療ができます。
ちょっとした前歯の矯正を短期間したいひとにおすすめです。
全国に300以上の提携クリニックがあるため、都心でなくても治療を受けることが出来るのも魅力。
キレイライン矯正
費用(目安) | 都度払い:通院ごとに44,000円(税込)
コース契約:198,000~462,000円(税込) |
治療期間 | 約2.5ヶ月~1年程度 |
矯正範囲 | 軽〜中度 |
通院 | 都度払いの場合は『約2週間に1度』、コース契約の場合は『約2.5ヶ月に1度』 |
支払い方法 | 都度払い:現金/クレジットカード
コース契約:現金/クレジットカード/デンタルローン |
前歯の矯正に絞ることでリーズナブルな価格で治療可能。
初回は22,000円から試すことができるので、マウスピース矯正が続けられるか不安な方でも安心です。
また、ホワイトニング剤最低1本が料金に含まれるので、歯並びを整えながら白くできます。
インビザライン
費用(目安) | ー |
治療期間 | ー |
矯正範囲 | 軽〜重度 |
通院 | 必要 |
支払い方法 | 現金/クレジットカード /デンタルローン |
マウスピース矯正の元祖ともいえるブランド。世界100ヵ国で普及しているので、診療実績数に関しては他のメーカよりも圧倒的に多いです。
多くのデータが蓄積されており、治療計画の段階で3次元治療計画ソフトウェアを使って、治療開始から完了に至るまでの歯の移動が確認できます。
また、他のブランドに比べて多くの歯並びに対応も可能です。
マウスピースは海外で製造されるため、手元に届くまで他のメーカーよりも時間がかかることに注意しましょう。
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費用(目安) | 30.8万〜69.3万円(税込) |
治療期間 | 2ヶ月~10ヶ月 |
矯正範囲 | 軽〜重度 |
通院 | 原則月に1回 |
支払い方法 | 銀行振込/クレジットカード/デンタルローン |
他のブランドに比べて一つのマウスピースで動かす歯の量を大きくすることで、矯正期間を短くできるブランドです。
マウスピースは、3DプリンターやCADを使うことでコスト下げることに成功しています。
3.マウスピース矯正ブランドの選び方
マウスピース矯正のブランドには、部分矯正から抜歯を含む全体矯正、ローコストなものや高品質、高価格を押し出した海外製のものなどさまざまなものがあります。
そのため、どれを選べばよいのか分からなくなりがちです。
そこで、マウスピース矯正のブランドを選ぶ際に、見るべきポイントを3つに絞りました。
(1)費用
マウスピース矯正ブランドを選ぶ際には、一番気になるのは費用です。
費用を比べるうえで見ていくのは、総額と料金体系です。
矯正期間や矯正の範囲によって変わってきますが、簡単に金額を説明します。
①治療完了までの総額をチェック
費用を見るには、月々の値段、初期費用ではなく、総額をチェックするようにしましょう。
基本料金が安くても、診断料、調整料などで費用がかさむこともあるので注意しましょう。
また矯正治療は、回数や内容が個人によって異なるので、気になるときには実際に足を運んで直接相談することが大切です。
特に歯医者に頻繁に通う必要がある矯正は、歯医者に通う費用が都度かかってくるため、想定よりも費用がかかるということはよくあります。
お金に余裕がある方は通院をしっかりするタイプで問題ないですが、費用への不安がある方は通院が少なくても治療が完了する矯正がおすすめです。
②料金体系は各社さまざま
料金体系はそれぞれのブランド毎に細かく異なりますが、基本的には、矯正完了までをまとめて支払うタイプと、回数ごとに支払うタイプに別れます。
矯正完了までを支払うタイプは、矯正期間が伸びても金額が変わることがないので安心して支払い計画を立てることができます。
一方、回数ごとに支払うタイプは、予定よりも金額がかかる可能性がありますが、自分の希望によって柔軟に対応できる利点もあります。
また、矯正開始前に治療にかかる総額を提示し、追加の費用は頂きません。
(2)矯正範囲があっているか
自分の矯正範囲によって選ぶマウスピース矯正ブランドはかわります。
①気になる前歯だけを治す部分矯正
前歯の隙間やちょっとした位置に修正であれば部分矯正になります。それほど難しくはないので、多くのブランドで行うことが可能です。
また、来院回数や期間も短期間で済みます。
実際に部分矯正で多くの方に利用されており、期間も短期間できれいな歯並びが実現されております。
②中度や重度の歯並びやかみ合わせを含めた全顎矯正
中度や重度の歯並びやかみ合わせも含めて矯正をするには、基本的には全額矯正になります。
ブランドによっては対応していないので注意しましょう。
全顎矯正には、定期的な通院が基本になることに加えて、ワイヤー矯正を進められるケースもあります。
(3)定期的な通院が必要かどうか
マウスピース矯正ブランドには、定期的な通院で矯正をしていくタイプと、マウスピース制作のために最初の数回だけ通うタイプがあります。
①定期通院があるタイプ
定期的な通院を行っていくタイプは、歯が動いているかやトラブルが起きているのかを歯科医師によって確認してもらえるので安心して通うことができます。
ただし、自分が無理なく通える範囲でブランドを選ぶ必要があるので、人によっては選べるブランドが限られてしまうかもしれません。
②最初の数回だけで済むタイプ
マウスピース制作のために最初の数回だけ通うタイプは、忙しくて通院の時間が取れない人や、クリニックまで遠い方に向いています。
定期的に通院するのとは違い、自分で管理や確認を行う必要があることには注意しましょう。
多くのブランドには、電話やLINEなど相談窓口があるので、相談可能な方法や時間帯などはあらかじめチェックしておくとよいでしょう。
相談への返信スピードもサービスを選ぶときの決め手にしてよいでしょう。
4.後悔のないマウスピース矯正ブランドを選ぶために
webでの情報収集だけでは、どのマウスピース矯正ブランドがよいかを判断することは難しいかもしれません。
そこで、適切に判断するためにまずは1つのクリニックに行ってご相談することをおすすめしています。
ご相談することで、ご自身の症例にはどんなサービスが適しているのかを医師のアドバイスをもらいながら情報収集することができます。
特に、矯正を専門としている歯科医が在籍しているクリニックへのご相談がおすすめです。
複数のマウスピース矯正サービスや、ワイヤー治療も含めてご自身にあった情報を受けることが期待できます。
それにより、後悔のないマウスピース矯正ブランドを選ぶための基準を作ることができます。
hanaravi(ハナラビ)では、矯正を専門とした歯科医にご相談いただくことが可能です。
ご自身にあった適切な治療方法の情報収集のために、まずは一度来院してみてはいかがでしょうか。