マウスピース矯正は、審美的な効果が高く、特にキレイラインは価格が安いこともあり、急速に広まってきている歯列矯正です。しかし、従来からあるワイヤー矯正と比較してデメリットや失敗はあるのでしょうか。キレイラインの歯列矯正について詳しく紹介します。
目次
キレイラインとは

キレイラインはマウスピース矯正の一つです。マウスピースを使った矯正法はいくつかありますが、特に価格が安いので手軽に始められるところが魅力となっています。
キレイラインのメリット

キレイラインのメリットを紹介します。
矯正装置が目立たない
ワイヤー矯正は、歯の表側にブラケットと言う装置を装着し、そこにワイヤーを通して歯を動かします。話したり食事をするときに矯正してることがひと目で分かってしまうため、見た目を気にして矯正治療をためらう人も少なくありません。
キレイラインは、カスタムメイドの透明のマウスピースを装着するので目立たないのが大きな特徴です。
さまざまな歯並びを矯正できる
キレイラインは、主に前歯の上下12本を動かして歯列矯正します。下記のさまざまな不正咬合(悪い歯並びの総称)に対応しています。
対応している不正咬合
- 叢生(八重歯など歯がガタガタに並んでいる状態)
- 出っ歯(上顎前突)
- 受け口(下顎前突)
- 開咬(奥歯は噛み合うが、前歯が閉じない状態)
- すきっ歯(空隙歯列・正中離開)
- 過蓋咬合(上の前歯が下の前歯に深く覆いかぶさるように生えている状態)
- 上下の前歯の中心線のずれ
2万円から始められる
キレイラインは他のマウスピース矯正よりもはるかに安い費用で矯正ができます。初回は2万円と矯正治療としては格安で、2回目以降は1回4万円、矯正治療の総額は平均して約10〜30万円です。
また矯正期間もワイヤー矯正より短くて済みます。
食事を楽しめる
キレイラインでは食事するときはマウスピースを外せます。そのため、今までどおり好きなものを自分の歯でしっかり噛んで食事を楽しむことができます。
歯磨きをしっかりできる
歯磨きのときもマウスピースを外せます。歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使って歯を磨けるので、ワイヤー矯正に比べて虫歯や歯周病になりにくい治療法です。
キレイラインのデメリット

キレイラインのデメリットを紹介します。人によっては、キレイラインで矯正してみたけれど、うまくいかず失敗だったと感じる人もいるかもしれません。
対応できない歯並びがある
キレイラインはすべての歯並びに適応していません。治療可能と言われる歯並びでも、状態によっては適応外になる場合があります。最初のカウンセリングで歯科医師が判断するので相談してみましょう。
着脱時や装着してしばらく痛みがある
マウスピースを着脱するときや、キレイラインを使い始めたばかりのときは痛みを感じる場合があります。マウスピースの痛みは、数日つけていると痛みはなくなる場合がほとんどです。
装着時間の自己管理が必要
1日最低20時間以上装着している必要があるため、食事や口腔ケアの時以外は基本的に装着しておく必要があります。着脱の手間を面倒に感じても、自身で装着時間の管理を徹底することが大切です。
キレイラインの失敗例

キレイラインを使用して矯正がうまくいく人も多くいますが、一方で失敗したと言う人もいます。カウンセリングのときのシミュレーションのように歯が動かなかったり、患者のマウスピースの扱い方に問題があったりと要因はさまざまです。
出っ歯になった
治療途中または治療後に出っ歯になってしまうケースがあります。キレイラインでは、健康な歯は基本的に抜かずに治療する矯正方法です。
しかし、もともとのあごの大きさに対して歯が大きかったり、本数が多かったりする場合、歯を並べるスペースが足りずに歯が前に出てきて出っ歯のようになってしまうリスクがあります。
歯が動かなかった
最初に言われていた矯正期間が終わっても、歯並びが思ったよりも改善しないケースもあります。歯科医院によっては治療の延長や追加料金が発生する場合があります。
また、キレイライン矯正を諦めて、その後ワイヤー治療に移行して再治療する場合は、また新たに初診料や矯正費用が発生し、余計にお金がかかってしまいます。
後戻りしてしまった
キレイラインに限らず全ての矯正治療後は、リテーナー(保定装置)を必ずつける必要があります。歯を矯正治療で動かしても、治療が終わった後保定せずに放置してしまうと歯が元の位置に戻ろうとします。
リテーナーをつけることで後戻りを防ぎ、きれいな歯並びを固定させます。リテーナーをつける時間や期間が不十分だと、せっかく治療した歯並びが再度もとの悪い歯並びに戻ってしまうことがあります。
キレイラインで失敗しないために

キレイラインが成功するか失敗するかは、患者が自己管理できるかどうかが大きく関わってきます。キレイラインで失敗しないためには、歯科医師からの指示をよく守り、わからないことや何かトラブルが起きたときにはすぐに担当の歯科医師に相談し、対処してもらうことが大切です。
適応症例かどうかよく確認する
キレイラインは上下の前歯12本を動かす矯正治療のため、適応症例が限られます。そのため、適応症例でなかった場合は満足のいく治療結果が得られなかったり、逆に悪化してしまうリスクがあります。
はじめのカウンセリングの際にしっかりと歯科医師に適応症例かどうか確認してもらいましょう。
装着時間を守る
1日20時間の装着時間を必ず守りましょう。基本的に食事と歯磨きの時間以外はつけなければいけません。取り外している時間の合計は長くても4時間にとどめ、1回の取り外し時間は1時間以内に収めることが、確実に矯正の効果を感じるためには大切です。
また、正しくマウスピースをつけることも重要です。外した後しっかりマウスピースをはめられないと、つけていても意味がありません。
食事や間食の際はマウスピースを外す
マウスピースをしたまま食事をすると、食べ物を噛んだ際にマウスピースが破損したり変形する恐れがあるため、その後の矯正治療に支障が出る可能性があります。また、新しくマウスピースを作り直すと費用が余分にかかります。
食事や間食の際は、必ずマウスピースを外しましょう。
リテーナー(保定装置)をつける
矯正の治療が終了した後、歯が元の位置に戻ろうと動いてしまうことを後戻りといいます。この後戻りを防ぐために、矯正治療終了後は必ずリテーナーをつけます。
特に歯が動きやすい矯正治療終了直後は、リテーナーをつけて後戻りを防ぐことが大切になります。また、一生歯は動き続けるため、リテーナーもなるべく長くできれば一生つけ続けるのが好ましいと言われています。
キレイラインでは、透明なマウスピース型、歯の表面とワイヤーで固定し、裏側をプレートで押さえるプレート型、12本の前歯の裏側にワイヤーをつけるワイヤー型の3種類のリテーナーを用意しています。
治療する前の歯並びの状態や、患者のライフスタイルなどに合わせて歯科医師が選んでくれます。
キレイラインを始める前に十分な検討を

価格が安く、矯正期間も短いと言われるキレイラインですが、歯の動きや矯正期間は人それぞれで、最初のカウンセリングで言われていた費用や期間で終わらない可能性もあります。
最終的にはワイヤー矯正と同じくらいの費用がかかってしまったけれど、仕上がりが納得できないという場合もあります。また、歯科医院の対応によっても違うので、安易に決めずにワイヤー矯正も含めて十分に検討する必要があります。
まとめ

キレイラインは、透明なマウスピースを使った歯列矯正です。矯正していることがわかりにくく審美性に優れていて、他のマウスピース矯正よりも費用も安く始められることから人気があります。
しかし、キレイラインで矯正できない歯並びもあることや、患者の自己管理がとても重要で歯科医師の指示通りに装着しないと効果が得られない場合があることを理解しておきましょう。
また正しく装着していても、治療終了後に満足できる歯並びにならず、治療期間を延長したりワイヤー治療に切り替えてさらに治療費用を支払ったりする人もいます。キレイラインで失敗しないためには、信頼できる歯科医師のもと指示を守ってマウスピースを装着することが大切です。
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