オープンバイトの治療法|開咬(かいこう)の原因・矯正例も解説

オープンバイトの治療法|開咬(かいこう)の原因・治療例も解説

大分大学医学部医学科卒業。医師として救急医療や在宅医療に従事し、マウスピース歯科矯正hanaravi(ハナラビ)を提供する株式会社DRIPSを創業。医療現場で予防の重要性や予防に取り組んでもらうことの難しさを痛感。美容という切り口で本質的な予防につなげる入口として、口腔という臓器に興味を持つ。口腔環境が多くの臓器に影響を及ぼし、多くの病気に繋がってしまうというポイントから予防について新聞・テレビ・WEBメディア等で情報を発信している。
 

上下の前歯の間にすき間が空いてしまうオープンバイト(開咬)。

実は、マウスピース矯正が得意とする症例のひとつだということを知っていましたか?

この記事では、【オープンバイト(開咬)とは何か】【その主な原因】【放置するリスク】【治療法】について詳しく解説します。

実際に開咬を治療した人の【症例・体験談】もご紹介。

オープンバイトについて【よくある疑問】にもお答えしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.オープンバイト(開咬)とは

オープンバイト(開咬)のイメージ画像

オープンバイトとは、口を閉じても上下の前歯が噛み合わず、上下の前歯の間にすき間ができてしまう歯並びのことです。

開咬(かいこう)とも呼ばれます。

開咬(かいこう、英:open bite)とは、歯科における不正咬合の一形態。上下歯列の垂直方向での不正咬合。上下の歯を噛み合わせた時に、前歯部が離開する前歯部開咬と、臼歯部が離開する臼歯部開咬がある。通常、前歯部が噛み合わない前歯部開咬を指して言う

(引用:『プロフィトの現代歯科矯正学(CONTEMPORARY ORTHODONTICS)』 著者 プロフィト.ウイリアムR (William R.Proffit) クインテッセンス出版 ISBN 4-87417-306-3 C-3047)

通常は、口を閉じた際に上下の前歯がきちんと噛み合うのが正常です。

正常な状態

開咬(オープンバイト)

口を閉じたとき上下の前歯がきちんと噛み合う

口を閉じても上下の歯の間に隙間ができる

ここでは、前歯部開咬の症例について解説します。

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開咬治療はhanaraviで
hanaraviでは、開咬の症例も治療可能です。矯正開始前に患者さんの歯をスキャンし、詳細な3Dイメージを制作するので、具体的な仕上がりイメージを確認したうえで矯正を始められます。

2.オープンバイト(開咬)を放置すると危険な理由

オープンバイトを放置すると、

などのリスクがあります。

以下で詳しく解説するので、目を通してみてくださいね。

虫歯や歯周病になりやすい

オープンバイトのまま放置すると、虫歯や歯周病のリスクがぐっと高まります。

正常な歯並びよりも歯磨きなどの口腔ケアがしづらいためです。

見た目に影響がある

オープンバイトの歯並びは特徴的で見ためにわかりやすく、コンプレックスに感じる人が少なくありません。

放置して自然に治ることはないので、そのコンプレックスとずっと付き合い続けることになります。

顎関節症になりやすい

オープンバイトの場合、前歯が噛み合わないため顎の骨に負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。

口呼吸になりやすい

オープンバイトの人は口が開きやすく、口呼吸になりやすいデメリットもあります。

日常的に口呼吸でいると、口臭感染症リスクの増加、口元の筋肉の衰えなどの原因になります。

奥歯に負担がかかる

オープンバイトは前歯が噛み合わないため、本来前歯にかかるはずの力が奥歯にかかります。

放置すると奥歯が割れてしまったり、虫歯のリスクも高まります。

3.オープンバイト(開咬)の主な原因

オープンバイト(開咬)の主な原因は、以下の3つです。

  1. 遺伝
  2. 指しゃぶり・おしゃぶりの長期使用
  3. 口呼吸
  4. 舌の癖

以下で詳しく解説します。

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(1)遺伝

オープンバイト(開咬)の原因として、遺伝的な要因が挙げられます。

歯並びがそのまま遺伝するというよりも、顎の大きさや形状、歯の大きさや数などが遺伝した結果、オープンバイトが生じます。

したがって、親や近親者にオープンバイトの人がいる人はオープンバイトになりやすいといえます。

遺伝的な要因と環境要因が組み合わさることでオープンバイトの発症に結びつくこともあります。

(2)指しゃぶり・おしゃぶりの長期使用

指しゃぶりが原因でオープンバイト(開咬)になるイメージ画像

子どもの頃の指しゃぶりが原因でオープンバイト(開咬)になる場合があります。

また、以下の文献によると、おしゃぶりの長期使用でもオープンバイトのリスクが高まることがわかります。

おしゃぶりの使用と咬合関係を2年半でみてみますと,現在使用中のお子さんの約半数に開咬がみられたという結果でした.そして使用期間と咬合関係をみても,使用期間が長くなるほど開咬の割合が高いことが明らかになりました.

(出典:子ども達の未来のために―母子口腔保険と小児歯科医療の融合をめざして―|昭和大学歯学部小児成育歯科学講座

(3)口呼吸

口呼吸は、オープンバイト(開咬)の一因とされています。

口呼吸が長期間続くと、舌の位置が下がり、正常な咬み合わせが崩れるからです。

本来、人は通常鼻呼吸をしており、舌は上顎に密着しているものです。

この舌の位置関係が、歯列を正しい位置に保つ役割を果たしています。

しかし、長期的に口呼吸をしている人の場合、舌が下がり、この均衡が崩れます。

(4)舌の癖

舌を上下の歯の間に入れる癖や、舌で前歯を押す癖、また舌を噛む癖などがあると、オープンバイトになりやすいです。

4.オープンバイト(開咬)の治療法・費用・期間

この章では、オープンバイト(開咬)の治療方法をご紹介します。

(1)マウスピース矯正

矯正用マウスピースを装着している画像

hanaraviの矯正用マウスピースの着用画像

オープンバイト(開咬)は、マウスピース矯正が最も得意とする症例のひとつです。

マウスピース矯正は、マウスピースの厚みで奥歯に力がかかりやすいため、テコの原理で上下の前歯の隙間を閉じる動きがスムーズにできます。

そのため、開咬の症例はワイヤー矯正よりも適していると言われています。

また、

  •  人にバレたくない
  •  食事や口腔ケアの際にストレスを感じたくない
  •  リーズナブルに矯正したい
  • 重度の症例ではない
  • 見える範囲だけ矯正したい

という人におすすめの矯正方法です。

マウスピース矯正の特徴。矯正方法は、透明のマウスピースを一定期間ごとに交換していくことで歯を動かしていく。1日約20時間の装着が必要。メリットは、透明で目立ちづらい点、痛みが少ない点、口腔内の違和感が比較的少ない点、比較的低価格で治療できる点、食事や口腔ケアが通常通りできる点。デメリットは、ワイヤー矯正よりも適応症例が少ない点、装着時間を自己管理する必要がある点、装着中の飲食が制限される点。適応症例は、出っ歯(上顎前突)、叢生(凸凹の歯並び、八重歯)、受け口、オープンバイト(開咬)、すきっ歯。費用目安は60~100万円(部分矯正の場合は10~40万円)、期間目安委は1~2年。

開咬は難しい症例なので、必ず矯正専門のクリニックで治療することをおすすめします。

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hanaraviでは、矯正治療の専門知識が豊富な、専門の歯科医師のみと提携しています。
患者さんひとりひとりにあった、最適な矯正計画を提案します。

(2)表側矯正(ワイヤー矯正)

歯列矯正 ワイヤー矯正

表側矯正(ワイヤー矯正)でも、オープンバイト(開咬)の治療ができます。

ただし開咬治療の場合、マウスピース矯正よりも難易度が高いといわれています。

  •  見た目は気にしない
  •  マウスピース矯正や裏側矯正の適用ではない

という場合におすすめです。

表側矯正(ワイヤー矯正)の特徴

(3)裏側矯正(ワイヤー矯正)

裏側矯正のイメージ画像。歯の裏側(舌側)にワイヤーとブラケットを装着しているため、表からは見えづらい。

裏側矯正でもオープンバイト(開咬)の治療をおこなうことがありますが、適応にならないケースが多いのが事実です。

ワイヤー矯正の一種ですが、歯の裏側(舌側)に矯正装置を装着するため、表から見えづらいのが特徴です。

「ワイヤー矯正をしたいけれど、人に見られたくない」という場合におすすめです。

ただし、他の治療方法よりも高額になりやすく、舌に矯正装置が当たりやすいため、喋りづらい・口内炎や傷ができやすいなどのデメリットもあります。

開咬の治療にもあまり適していないため、適応になるかどうかは歯科医師の判断によります。

裏側矯正(ワイヤー矯正)の特徴

(4)その他の治療法

症例によっては、以下のような方法でもオープンバイトの治療をおこなうことがあります。

その他のオープンバイトが治療できる治療方法について。ハーフリンガル矯正、コンビネーション矯正、外科矯正、インプラント矯正など。どの方法が適しているかは各個人による。

どの治療法が適しているかは、各個人の口腔内の状況によって異なります。

希望する治療法がある場合は、歯科医院で適応症例かどうか診断してもらいましょう。

hanaraviの提携医院では、マウスピース矯正以外の治療法についても相談できます。

5.オープンバイト(開咬)の治療をした人の症例・体験談

実際にオープンバイトの治療をした人の症例・体験談をご紹介します。

「矯正で本当にオープンバイトって治るの?」と思っている人は、参考にしてみてくださいね。

>>開咬の治療法に戻る

マウスピース矯正で開咬を治療した人の体験談

ワイヤー矯正で開咬を治療した人の体験談

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hanaraviでは、矯正治療の専門知識が豊富な、専門の歯科医師のみと提携しています。
患者さんひとりひとりにあった、最適な矯正計画を提案します。

6.オープンバイト(開咬)についてよくある疑問と回答

オープンバイト(開咬)についてよくある質問にお答えします。

オープンバイトで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Q.オープンバイトの治療は難しい?

オープンバイト(開咬)は、従来のワイヤー矯正では治療が難しいといわれてきました。

ですが、マウスピース矯正の登場により、開咬の治療の難易度は下がったといわれています。

マウスピース矯正の原理上、開咬の治療がしやすいためです。

>>マウスピース矯正

ただし、治療の質は歯科医師の質によって決まるので注意が必要です。

必ず矯正専門のクリニックで治療を受けましょう。

矯正するクリニックの選び方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてくださいね。

矯正歯科の選び方を医師が解説!6つのポイントとよくある疑問も紹介 矯正歯科の選び方を医師が解説!6つのポイントとよくある疑問も紹介

Q.オープンバイトはインビザラインで治療できる?

オープンバイト(開咬)の治療は、インビザラインを含めたマウスピース矯正が得意とする症例です。

ワイヤー矯正よりも適していると言われています。

気になる人は一度歯科医院に相談してみましょう。

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hanaraviでは、矯正治療の知識が豊富な、専門の歯科医院のみと提携しています。hanaraviのマウスピース矯正だけでなく、ワイヤーやインビザラインも含めたあなたに最適な治療方法をご提案します。

Q.オープンバイトの治療は保険適用になる?

オープンバイトの治療に限らず、歯科矯正は基本的に自由診療に当たるため、原則保険は適用されません。

ただし、厚生労働大臣が定める疾患に当てはまる場合は、保険診療の対象になることがあります。

詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

マウスピース矯正には保険適用される?費用や適用されるケースを紹介

Q.開咬は自力で治せる?

開咬(オープンバイト)は自力で治すことはできません

自力で歯並びを変えようとすると、歯やその周辺の組織を傷めてしまう可能性もあるため、危険です。

開咬を治したい人は、必ず歯科医院で相談しましょう。

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7.オープンバイト(開咬)の治療はhanaravi

hanaraviのお客様の中には、オープンバイトの症例の方も多くいらっしゃいます。

オープンバイト(開咬)のお悩みなら、まずはhanaraviにご相談ください。

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  • 「定額制」で余計な費用負担ナシ
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歯科医師がhanaraviでの治療が難しいと判断した場合、hanaravi以外の方法をご提案させていただくことがあります。

最適な治療を受けることが、患者さまの幸せへの最短ルートだからです。

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その想いをぜひ受け取ってください。

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