マウスピース矯正の経過写真を1ヵ月ごとに紹介|インビザラインの症例も

大分大学医学部医学科卒業。医師として救急医療や在宅医療に従事し、マウスピース歯科矯正hanaravi(ハナラビ)を提供する株式会社DRIPSを創業。医療現場で予防の重要性や予防に取り組んでもらうことの難しさを痛感。美容という切り口で本質的な予防につなげる入口として、口腔という臓器に興味を持つ。口腔環境が多くの臓器に影響を及ぼし、多くの病気に繋がってしまうというポイントから予防について新聞・テレビ・WEBメディア等で情報を発信している。
 

「マウスピース矯正の効果を経過ごとに写真で確認したい」

「インビザラインの治療の途中経過ってどんな感じ?」

「キレイラインの途中経過が知りたい」

「短い経過で効果がでる方法はある?」

といったことが気になる人もいるでしょう。

この記事では、さまざまなマウスピース矯正の経過写真を一か月ごとに紹介します。

方法別の治療期間や、短い時間経過で効果が現れる人の特徴、治療期間を短縮する方法などについても解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。  

1.  1カ月での変化|0.5~1mmほど歯が動く

マウスピース矯正も含めた歯科矯正では、1カ月に平均で0.5~1mmほど歯を動かしていきます。

歯根(歯の根っこ)にダメージが生じるなどの健康被害を防ぐため、少しずつ動かします。

そのため治療から2~3カ月ほど経過してから効果を実感できるでしょう。

口ゴボなどの症状の場合、顔のEライン(顎と鼻を結ぶライン)も整えられていきます。 Eラインが整った人と口ゴボの人の横顔のイラスト。前者は鼻と口を結んだ線の中に唇が収まっているが、口ゴボの人は口元が突出している。 抜歯を行う矯正の場合、顎が小さくなり、結果として目が大きくなったと感じられるケースもあります。

あるいは、噛み合わせを整える矯正の場合は、顎の筋肉が正しく働くようになり、結果として輪郭がシャープになることもあります。

hanaraviの特徴
hanaravi(ハナラビ)では、矯正開始前に、患者さんの歯をスキャンし、詳細な3Dイメージを制作します。 矯正前から矯正後までの歯の動きを動画で確認することができ、具体的な仕上がりイメージを確認したうえで矯正を始められます。

2. 【写真付き】さまざまなマウスピース矯正の治療経過

マウスピース矯正の治療経過はケースによって異なりますが、以下では、Twitterなどで投稿された写真をご紹介します。

(1)1か月ほど経過した様子

 

(2)2か月ほど経過した様子

(3)3カ月ほど経過した様子

(4)4カ月ほど経過した様子

(5)6カ月ほど経過した様子

3 【写真付き】マウスピース矯正hanaraviの治療経過

具体的な治療経過を紹介するため、マウスピース矯正のhanaraviの事例をご紹介します。

①すきっ歯

すきっ歯の症例

症状 正中離開(すきっ歯)
費用 ¥300,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み)
期間 約6ヶ月
年齢 31歳
性別 男性
治療内容 11番、21番が正中から離れている為、そこを優先的にマウスピースで動かしてで埋める。 それに伴い上下顎の軽度のガタツキを治療。
リスク 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。この場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。矯正治療に よって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考えられます。多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。

②出っ歯(口ゴボ)

上の前歯が極端に前に突き出している状態です。歯の生える向きが悪いケースのほか、顎の骨そのものが前に突き出ている「上顎前突」と呼ばれるケースもあります。 出っ歯の症例

症状 上顎前突(出っ歯)
費用 ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み)
期間 約8ヶ月
年齢 21歳
性別 女性
治療内容 11番、21番の前突をマウスピースにて舌側傾斜させて改善。
リスク 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。この場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行い ます。矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考 えられます。多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。

③ガタツキ(叢生)

歯と歯の間に隙間が空いてしまう症例を指します。歯が小さかったり、ねじれ等によってまっすぐ生えていなかったり、といった様々なことが原因で発生します。ガタツキのある歯の症例

症状 叢生(前歯のガタツキ)
費用 ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み)
期間 約1年
年齢 28歳
性別 女性
治療内容 主訴は11番の前突、それによる歯列弓全体に及ぶ叢生をマウスピースを用いて改善。
リスク 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。この場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがござ います。矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考 えられます。多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。
hanaraviの特徴
hanaravi(ハナラビ)では、矯正開始前に、患者さんの歯をスキャンし、詳細な3Dイメージを制作します。 矯正前から矯正後までの歯の動きを動画で確認することができ、具体的な仕上がりイメージを確認したうえで矯正を始められます。

4. 歯科矯正の治療期間

歯科矯正にはさまざまな方法があり、それぞれ治療期間が異なります。   主な治療方法は以下の3つです。  

  • マウスピース矯正
  • 表側矯正(ワイヤー矯正)
  • 裏側矯正(ワイヤー矯正)

 なお、上記3つの方法にはそれぞれ「全体矯正」と「部分矯正」があります。

部分矯正を選ぶと短い期間で治療を行うことができます。

※全体矯正とは…奥歯を含む歯列全体を治療する方法のこと  

※部分矯正とは…「前歯だけ」「一本だけ」など歯列の一部を治療する方法のこと  

短い治療期間にこだわりたい人は、部分矯正を検討すると良いでしょう。  

ただ、部分矯正は、噛み合わせの治療ができなかったり、症状によっては不向きなケースがあったりなどの注意点があるため、歯科医師と相談してから選択しましょう。

【参考記事】  

前歯のみの部分矯正とは?矯正方法とメリット・デメリットを解説!

(1)マウスピース矯正の治療期間

マウスピース矯正の治療期間の目安は、およそ1年~2年です。

部分矯正の場合は、数カ月で治療が済むケースもあります。

マウスピース型の矯正装置は透明で目立ちにくく、矯正中の見た目が気にならないメリットがあります。

またマウスピースは脱着可能なため、結婚式などイベントの際には外すといった調整が可能です。  

マウスピース矯正のメリット マウスピース矯正のデメリット
・見た目が気にならない ・痛みが少ない ・矯正装置を外せるので、生活への影響を少なくできる ・費用が安い ・矯正装置を取り外せるため、自己管理が必要 ※1日20時間以上マウスピースを装着する必要がある ・歯を大きく動かす治療に向かない ・適応外の症例もある

  【参考記事】

(2)ワイヤー矯正の治療期間

なお、ワイヤー矯正の治療期間の目安は以下のとおりです。  

  • 表側矯正:2年程度
  • 裏側矯正:3年程度

それぞれ部分矯正を選んだ場合は、さらに短い治療期間で済ませられます。

長い歴史を持つワイヤー矯正は、幅広い症例に対応することができ、また歯を大きく動かす矯正に向いているなどのメリットがあります。  

  メリット デメリット
表側矯正(ワイヤー矯正) ・適応症例が多い ・歯を大きく動かす治療に向いている ・裏側矯正と比べると費用が安い ・裏側矯正と比べると治療期間が短い ・矯正中の見た目が目立つ ・矯正中の痛みが強い ・矯正装置に食べ物が引っかかりやすい
裏側矯正(ワイヤー矯正 ・適応症例が多い ・歯を大きく動かす治療に向いている ・矯正中の見た目が目立たない ・矯正中の痛みが強い ・矯正装置に食べ物が引っかかりやすい ・表側矯正と比べると高額 ・表側矯正と比べると治療期間が長い

【参考記事】

※保定期間について

歯科矯正では、実際に歯を動かす「矯正期間」のほか、動かした歯の位置を固定する「保定期間」が設けられています。

保定期間の目安は2年程度で、その間は「リテーナー」と呼ばれる装置を歯に取り付けて過ごします。

保定に失敗すると、歯が元の位置に戻り、矯正が無駄になってしまうため注意が必要です。

  【参考記事】

5. 短い経過で治療が済む人の特徴

短い経過で矯正が済む人もいれば、長い期間の矯正が必要な人もいます。

以下にあてはまる人は短い経過で矯正が済みます。  

  • 年齢が若い
  • 非抜歯で治療できる
  • 矯正中の見た目を気にしない

(1)年齢が若い

歯科矯正では、歯に弱い力を加え、歯槽骨(歯を支える骨のこと)の代謝を利用して歯を動かしていきます。

具体的には、矯正装置の力によって歯根膜(歯と歯槽骨のあいだの膜)を刺激し、歯槽骨周辺の破骨細胞と骨芽細胞の働きを活発にすることで、歯槽骨の代謝を促し、歯を動かしていきます。

身体の新陳代謝は年齢が若いほど活発であり、スピードも早いものです。

そのため年齢が若い人は短い経過で矯正の効果が現れる傾向があります。  

(2)非抜歯で治療できる(歯を動かす距離が少ない)

矯正には「抜歯」ありの治療と「非抜歯」の治療があります。

歯を動かすスペースが確保できない顎を持つ人や、歯を大きく動かさなければならない人の場合、「抜歯」ありの治療になるケースが多いです。  

非抜歯で治療できる人は、歯を動かす距離も少ないため、経過期間で治療が済むケースが多いでしょう。

(3)矯正中の見た目を気にしない

ワイヤー矯正を選ぶ人の場合、矯正中の見た目を気にしない人の方が、治療期間を短くできるでしょう。

前述したとおり、ワイヤー矯正には「表側矯正」と「裏側矯正」があり、表側矯正の方が治療期間が短いためです。

表側矯正には「矯正中の見た目が目立つ」というデメリットがありますが、それを気にしない人は短い経過で治療できます。

hanaraviは月々4,700円で矯正可能
hanaraviでは、症例にもよりますが、月々4,700円という低コストから矯正治療が可能です。 また、矯正開始前に治療にかかる総額を提示し、追加の費用は頂きません。

6. 短い時間経過で歯を動かす技術

できるだけ治療期間を短くしたい人は、以下のような技術を導入しているクリニックで治療を受けるのもおすすめです。  

  • オルソパルス
  • アンカースクリュー
  • セルフライゲーションブラケット
  • コルチトミー

(1)オルソパルス

オルソパルスとは、1日に10分ほど口にはめ、赤~近赤外線の光を口内に照射する装置のことです。

 オルソパルスの赤~近赤外線の光には細胞の増殖や成長を促進する効果があり、歯が動くスピードを早めたり、矯正の痛みを軽減したりすることができます。

基本的にどの矯正方法でも使用することができます。

気になる人は、クリニックを探す際にオルソパルスを導入しているか確認するとよいでしょう。  

(2)アンカースクリュー

アンカースクリューとは、ワイヤー矯正で用いられる技術のひとつで、口内の骨に打ち込む小さなネジのことです。

アンカースクリューを導入すると歯に大きな力を加えることができ、治療期間を短くすることができます。

通常、ワイヤー矯正では「周囲の歯」を固定源にして「動かしたい歯」を引っ張るため、「周囲の歯」を動かさないように力を調整して治療を行っています。

 しかしアンカースクリューを用いると、「周囲の歯」ではなく「アンカースクリュー」を固定源とすることができます。

 そのため「周囲の歯」に配慮せず、比較的大きな力で治療を行うことができ、結果として治療期間の短縮につながるわけです。  

(3)セルフライゲーションブラケット

セルフライゲーションブラケットとは、ワイヤー矯正に用いられる装置で、開閉式のふたの仕組みを利用したブラケットのことです。

一般的なワイヤー矯正では、ブラケットとワイヤーをつなぐためにゴムや細いワイヤーを利用しますが、大きな摩擦が生じ、歯に大きな負担がかかるというデメリットがありました。

しかし開閉式のふたによってブラケットとワイヤーをつなぐセルフライゲーションブラケットは、摩擦を非常に少なくすることができ、歯に対する負担を軽減できます。

セルフライゲーションブラケットは、歯に対して効率の良く力を加えることができるので、治療期間を短くすることができるといわれています(個人差があります)。

(4)コルチコトミー

コルチコトミーとは、歯槽骨(歯を支える骨)の表面の一部を切除することで矯正のスピードを早める手術のことです。

「歯槽骨皮質骨切除術」とも呼ばれ、主にワイヤー矯正のおいて用いられます。

 骨の一部を切除すると、骨の代謝が促され、結果として歯の移動が早く進むことがわかっています

その原理を利用したコルチコトミーを導入すると、矯正を早く済ませることができます。

hanaraviは矯正経験豊富な専門の歯科医師が対応
hanaraviでは、矯正治療の専門知識が豊富な、専門の歯科医師のみと提携しています。
患者さんひとりひとりにあった、最適な矯正計画を提案します。


7. 良いクリニックの選び方

短い期間で矯正を行いたい人にとって、クリニック選びは非常に重要です。

 なぜなら歯科矯正は「自由標榜制」がとられており、矯正経験が浅い医師でも矯正歯科を名乗り、開業することができるためです。

自由標榜性とは
日本における矯正歯科の制度のひとつ。歯科免許を取得すると、法律で定められた診療科のうち、どれでも自由に標榜しても良いとする制度。矯正経験がほとんどなくても「矯正歯科」を標榜することができる
 

経験が浅い医師によって矯正が行われた場合、計画通りに治療が進まず、期間が延長したり、追加料金が発生したりする恐れがあります。

とはいえ、歯科医師の知識・スキルを一般の人が判断することは難しいでしょう。

そのため矯正を検討する際は、以下のようなポイントを確認してからクリニックを選ぶようにしましょう。  

  • 日本矯正歯科学会の認定医の在籍の有無
  • 医師のコミュニケーション力
  • 歯科矯正のための設備が整っているか

  【参考記事】

矯正歯科の選び方を医師が解説!6つのポイントとよくある疑問も紹介 矯正歯科の選び方を医師が解説!6つのポイントとよくある疑問も紹介

8. 治療経過について悩む人のよくある疑問

最後に、治療経過に関するよくある疑問についてお応えします。

(1)自分の治療が失敗してないか気になる

歯科矯正には、失敗するリスクもあります。

そのため自分の治療が失敗していないか気になる人は、まず自分が通っているクリニックできちんと相談を行いましょう。

それでも納得がいかない場合は、セカンドオピニオンを受けると良いでしょう。

一般的には3,000~7,000円程度で相談することができ、無料相談できるクリニックもあります。

 歯科矯正のよくある失敗事例について確認するのもおすすめです。

【参考記事】

歯科矯正でよくある7つの失敗事例!防ぐ方法と失敗後の対応も解説! 歯科矯正でよくある7つの失敗事例!防ぐ方法と失敗後の対応も解説!

(2)どうすれば早く治療を進められるの?

歯科矯正では、早く治療を進めるための技術・方法がいくつかあります。

 詳しくはこちらの章をご確認ください。

(3)セラミック矯正の方が短い治療期間で済む?

セラミック矯正とは、歯を削ってセラミック製のかぶせものをして歯列を整える方法のことです。

セラミック矯正を選ぶと、歯を動かすための期間が必要ないため、他の方法よりも短期間で歯を動かすことができます。

しかし、健康な歯を削る必要があるため、歯科医師によってはおすすめしない方法となっています。  

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9. マウスピース矯正に関するご相談はhanaravi(ハナラビ)

自宅にマウスピースが届くイメージ画像

マウスピース矯正では、一か月に0.5mm~1mmほど歯が動いていきます。

「〇〇カ月後に大事なイベントがあるんだけど、それまでに間に合うのであれば矯正したい」

「どれくらいの期間で自分の歯が動くのか相談したい」

といった人もいるでしょう。

マウスピース矯正のhanaraviなら、矯正前に3Dのシミュレーションを行い、矯正過程を把握したうえで治療を行うことができます。

ワイヤー矯正にもマウスピース矯正にも詳しい専門家が、あなたに合った治療プランを提案してくれるので、興味がある方はぜひ無料相談をご利用ください

hanaraviの矯正シミュレーションのイメージ】
八重歯の矯正シミュレーション画像