前歯のみの部分矯正とは?矯正方法とメリット・デメリットを解説!

大分大学医学部医学科卒業。医師として救急医療や在宅医療に従事し、マウスピース歯科矯正hanaravi(ハナラビ)を提供する株式会社DRIPSを創業。医療現場で予防の重要性や予防に取り組んでもらうことの難しさを痛感。美容という切り口で本質的な予防につなげる入口として、口腔という臓器に興味を持つ。口腔環境が多くの臓器に影響を及ぼし、多くの病気に繋がってしまうというポイントから予防について新聞・テレビ・WEBメディア等で情報を発信している。 https://www.med.oita-u.ac.jp/ https://www.oita-u.ac.jp/
 

「前歯に少しすきっ歯があるので治したい」

「リーズナブルな費用で矯正したい」

「短期間だけ歯列矯正したい」

そんな悩みを持っている方には、一部の歯列だけ治療する矯正(部分矯正)がおすすめです。

ただ、歯科矯正にはさまざまな種類があるため、自分にあった治療法を選択することが何より重要です。

この記事では、部分矯正のメリット・デメリット、部分矯正の種類や期間、費用などについて解説します。

よくある質問にもお答えしているので、部分矯正に興味がある方はぜひ、参考にしてください。

あなたの症例におすすめの矯正方法をご確認いただけます!詳しくは下記よりLINEにご登録ください!

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1. 部分矯正とは

部分矯正とは、前歯だけ・一本だけなど一部の歯列のみ治療する矯正方法のことです。

全体矯正よりもリーズナブル短期間で治療できるなどのメリットがあります。

全体矯正とは?
全体矯正とは、奥歯を含む歯列全体を治療する方法のことです。噛み合わせを改善する治療や、抜歯を伴う大掛かりな治療で選択されます

部分矯正は、「気になる部分だけ治したい」という方に向いている治療法です。

ただ、部分矯正を選択できるかはケースによって異なるので、興味がある方は矯正歯科の無料相談などを利用しましょう。

無料相談ならhanaravi!
hanaraviでは、初回無料相談を実施しています。「自分は部分矯正できるか?」などの疑問がある方もぜひご利用ください。

部分矯正と全体矯正の違い|対応症例や期間・費用の比較

部分矯正と全体矯正のメリット・デメリットなどを表にまとめました。

治療費、治療期間の目安も掲載しているので、ご確認ください。

部分矯正と全体矯正の比較表

【部分矯正が向いてる人】

  • 気になる部分だけ治療したい人
  • リーズナブルな料金で治療したい人
  • 短期間で治療したい人

【全体矯正が向いてる人】

  • 嚙み合わせまで治療したい人
  • 抜歯が必要になるなど、大きく歯を動かす人
hanaraviは矯正経験豊富な歯科医師が対応
マウスピース矯正のhanaravi(ハナラビ)では、矯正治療の専門知識が豊富な、専門の歯科医師のみと提携しています。 部分矯正で対応できるのか、全体矯正が良いのか、患者さんひとりひとりにあった、最適な矯正計画を提案します。

部分矯正に向いている症例

以下では、部分矯正に向いている人についてさらに詳しく解説します。

部分矯正に向いてるのは、主に以下の6症例です。

  • 軽度の乱杭歯・叢生(歯列が少しガタガタしている状態)
  • 軽度の出っ歯
  • 過去に矯正した歯の後戻り
  • 歯と歯の間に隙間ができている空隙歯列(すきっ歯)
  • 一部だけ傾いたり捻れて生えている状態
  • 前歯の開咬(オープンバイト)

※その他の症例でも、歯科医師の判断によっては部分矯正が可能な場合もあります。判断が難しい場合は歯科医師に相談してみましょう。

軽度の乱杭歯・叢生(軽くガタついている歯並び)

軽い叢生・ガタツキ・凸凹の歯並び

歯並びが軽くガタついている程度であれば、部分矯正の適応になる可能性は高いです。

例えば以下のようなケースです。

  • 前歯数本だけ前に出ている
  • 前歯数本だけ後ろに倒れている
  • 前歯数本すこし捻じれて生えている
  • 前歯がすこし重なっている
  • 軽く凸凹のある歯並び

実際の治療症例もご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

軽度の出っ歯

Eライン 出っ歯

軽い出っ歯も、部分矯正の適応症例です。

  • 前歯の傾斜の治療だけで改善できる
  • 奥歯を動かす必要がない
  • 骨格に問題がない

以上の3点に当てはまる場合は、部分矯正のみで治療できる可能性が高いので、一度矯正歯科に相談してみてくださいね。

軽度の出っ歯の治し方については以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

軽度の出っ歯の基準・治し方は?費用感や自力で治す方法についても解説

過去に矯正した歯の後戻り

矯正後に後戻りしてしまった歯は、部分矯正で治療できる可能性が高いです。

後戻りとは?
後戻りとは、矯正後に歯の位置が元に戻ることをいいます。歯科矯正では、対策をしないと高い確率で後戻りが発生するため、リテーナーと呼ばれる装置を使った保定期間が設けられています。

関連記事:矯正治療後に使う「リテーナー」とは?目的や注意点などについて解説

歯と歯の間に隙間ができている空隙歯列(すきっ歯)

すきっ歯・空隙歯列のイメージ図

すきっ歯も部分矯正の対応症例のひとつです。

多くの場合、前歯のみの部分矯正で改善できますが、隙間が大きすぎる場合は奥歯まで動かす全体矯正が必要なこともあります。

実際の治療症例もご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

一部だけ傾いたり捻れて生えている状態

一本だけ傾いている、捻じれているなどの場合も、部分矯正で治療できる可能性が高いです。

  • 前歯1本、または数本だけ前に出ている
  • 前歯1本、または数本だけ後ろに倒れている
  • 前歯1本、または数本捻じれて生えている

このような場合は部分矯正で改善できるでしょう。

前歯の開咬(オープンバイト)

開咬・オープンバイトのイメージ図

上下の前歯の間にすき間ができている開咬(オープンバイト)の場合も、部分矯正の適用になる可能性が高いです。

  • 前歯のみの開咬
  • 骨格に問題がない
  • 開咬以外に大きな問題がない

上記のような場合は、部分矯正が向いているので、一度歯科医院で見積もりを出してもらうと良いでしょう。

また、開咬は原理上マウスピース矯正が得意とする症例です。

開咬でお悩みの方は、ぜひhanaraviの無料相談にお越しください。

部分矯正が向いていない・できない症例

以下のようなケースでは部分矯正はおすすめできません。

  • 抜歯が必要な症例
  • 重度の不正咬合
  • 骨格に問題がある不正咬合
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マウスピース矯正のhanaravi(ハナラビ)では、矯正治療の専門知識が豊富な、専門の歯科医師のみと提携しています。
患者さんひとりひとりにあった、最適な矯正計画を提案します。

抜歯が必要な症例

抜歯が必要な症例の場合、部分矯正の適応範囲を超えて治療しなければならないケースが多いため、部分矯正には向きません。

  • 歯を並べるスペースがない
  • 歯の重なりが大きい

このような場合は、全体矯正が必要です。

重度の不正咬合

重度の不正咬合の場合も部分矯正の適応ではありません。

不正咬合とは…歯並びや噛み合わせの状態が良くない状態の総称。 歯の位置や歯列弓、上下の噛み合わせなどから起こり、放置すると日常生活に支障が出る場合がある。 “歯並びや咬み合わせの状態が良くないこと”で、正常咬合でないものです。(出典:不正咬合|e-ヘルスネット

以下のような場合は、部分矯正の適応にならないと考えておきましょう。

  • 大きく歯を動かす必要のある歯並び
  • 奥歯の噛み合わせが悪い
  • 歯の重なりが大きい
  • 前歯だけでなく歯列全体の歯並びが悪い

骨格に問題がある不正咬合

骨格に問題がある不正咬合(歯並びが悪い状態)の場合、部分矯正では治療できません。

  • 顎の骨ごと前に出ている出っ歯・受け口・口ゴボ
  • 骨格に問題がある正中のズレ

このような場合は、外科矯正が必要な可能性が高いでしょう。

関連記事:部分矯正できない例とは?できる例・できないと言われた時の対処法も

写真で解説】部分矯正の症例|費用・期間・治療法・リスク

部分矯正の症例を写真付きで解説します。

以下の症例は、hanaravi(ハナラビ)のマウスピース矯正をおこなった患者様のものです。

あなたの歯並びに近いものを参考にしてみてくださいね。

  1. すきっ歯の治療症例(治療期間約6ヶ月・総額30万円)
  2. ガタガタした歯並びの治療症例(治療期間約1年・総額45万円)
  3. 出っ歯の治療症例(治療期間約8カ月・総額45万円)

(1)すきっ歯の治療症例(治療期間約6ヶ月・総額30万円)

このケースでは、約6カ月間、30万円程度の予算ですきっ歯をきれいに整えることができました。

すきっ歯の症例

症状 正中離開(すきっ歯)
費用 ¥300,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み)
期間 約6ヶ月
年齢 31歳
性別 男性
治療内容 11番、21番が正中から離れている為、そこを優先的にマウスピースで動かしてで埋める。
それに伴い上下顎の軽度のガタツキを治療。
リスク 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。この場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。 歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考えられます。 多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。

(2)ガタガタした歯並びの治療症例(治療期間約1年・総額45万円)

このケースでは、約1年の期間、45万円ほどの費用で治療を行い、前歯のガタツキを治すことができました

ガタツキのある歯の症例

症状 叢生(前歯のガタツキ)
費用 ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み)
期間 約1年
年齢 28歳
性別 女性
治療内容 主訴は11番の前突、それによる歯列弓全体に及ぶ叢生をマウスピースを用いて改善。
リスク 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 この場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。
歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考えられます。 多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。

(3)出っ歯の治療症例(治療期間約8カ月・総額45万円)

このケースでは、約8か月間、45万円程度の予算で出っ歯を治すことができました

出っ歯の症例

症状 上顎前突(出っ歯)
費用 ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み)
期間 約8ヶ月
年齢 21歳
性別 女性
治療内容 11番、21番の前突をマウスピースにて舌側傾斜させて改善。
リスク 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 この場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。
歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考えられます。 多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。
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部分矯正の具体的な治療方法|期間や費用の目安

部分矯正は、方法によって治療費や治療期間などが異なります。

具体的な方法としては、以下の3つが挙げられます。

治療方法 適応症例 治療期間 部分矯正の費用相場
マウスピース矯正
  •  出っ歯
  •  すきっ歯
  • 受け口
  • 八重歯 
  • 凸凹の歯並び
数ヶ月~2年程度 10~60万円
ワイヤー矯正(表側矯正)
  •  出っ歯
  •  すきっ歯
  • 受け口
  • 八重歯 
  • 凸凹の歯並び
  • 歯を大きく動かす必要のある歯並び
3ヶ月~3年程度 30〜110万円
ワイヤー矯正(裏側矯正)
  •  出っ歯
  •  すきっ歯
  • 受け口
  • 八重歯 
  • 凸凹の歯並び
  • 歯を大きく動かす必要のある歯並び
3ヶ月~3年程度 50~80万円

以下で詳しく解説します。

マウスピース矯正

マウスピース矯正をしている人の写真

部分矯正の方法のひとつが、マウスピース矯正です。

透明で目立たないマウスピースを一定期間ごとに交換していくことで歯並びをきれいに並べることができます。

マウスピース矯正の特徴。矯正方法は、透明のマウスピースを一定期間ごとに交換していくことで歯を動かしていく。1日約20時間の装着が必要。メリットは、透明で目立ちづらい点、痛みが少ない点、口腔内の違和感が比較的少ない点、比較的低価格で治療できる点、食事や口腔ケアが通常通りできる点。デメリットは、ワイヤー矯正よりも適応症例が少ない点、装着時間を自己管理する必要がある点、装着中の飲食が制限される点。適応症例は、出っ歯(上顎前突)、叢生(凸凹の歯並び、八重歯)、受け口、オープンバイト(開咬)、すきっ歯。費用目安は60~100万円(部分矯正の場合は10~40万円)、期間目安委は1~2年。

 審美性に優れており、1日約20時間の装着時間を守れば歯磨きや食事などの際は自分で取り外せるので、生活の質が下がりづらいことが魅力です。

また、従来の矯正方法よりも低コストで済む場合が多いのもメリットです

マウスピース矯正ブランドおすすめ7選。メリット・デメリットや選び方も解説します マウスピース矯正ブランドおすすめ7選。メリット・デメリットや選び方も解説します

表側矯正(ワイヤー矯正)

歯列矯正 ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、ワイヤーとブラケットを用いて行う一般的な矯正治療です。
歯の表面にブラケットという装置を装着して、そこにワイヤーを通して歯に力をかけて動かす治療方法です。

ワイヤー矯正には、歯の表面に装置をつける表側矯正と、裏側につける裏側矯正があります

表側矯正の特徴は以下の通りです。
表側矯正(ワイヤー矯正)の特徴

裏側矯正(ワイヤー矯正)

裏側矯正のイメージ画像。歯の裏側(舌側)にワイヤーとブラケットを装着しているため、表からは見えづらい。

裏側矯正でも部分矯正が可能です。

歯の裏側にワイヤーとブラケットを装着する方法で、外からは見えづらいため、見た目が気になる人におすすめです。

ただし、痛みが出やすい点や、比較的高額な点がデメリットでもあります。

裏側矯正(ワイヤー矯正)の特徴

hanaraviでは最適な治療法を提案可能
hanaraviでは、矯正治療の専門知識が豊富な、専門の歯科医師のみと提携しています。
hanaraviの適応外だった場合も、インビザやワイヤーなどの
最適な矯正方法を提案します。

部分矯正に関するよくある質問と回答

部分矯正に関するよくある質問にお答えします。

部分矯正は最短何カ月で治療できるの?

部分矯正は、早い人だと3ヶ月程度で治療が完了する人もいます。

治療期間は個人差があるので一概にはいえませんが、3ヶ月~1年程度で治療できると考えておくと良いでしょう。

部分矯正中は何か制限があるの?

部分矯正中の制限は基本的にありません

ただし、ワイヤー矯正の場合は常に矯正装置が口腔内にあるため食事や口腔ケアの妨げになることがあります。

マウスピース矯正の場合は食事や口腔ケアの際に装置を外せるため、ほとんど普段通りに過ごすことができます。

ただし、それぞれの矯正方法にはメリットやデメリット、向き不向きがあるので、制限の有無だけで決めるのはおすすめしません。

あなたに最適な治療法を知りたいなら、一度矯正専門の歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。

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部分矯正は何本まで治療可能?

部分矯正の場合、一般的には上下の前歯12本(上顎6本・下顎6本)が治療範囲です。

歯科医院やサービスによって定義が異なる場合もあるので、事前にクリニックに確認しましょう。

部分矯正で噛み合わせも治療できる?

部分矯正では、噛み合わせの治療まではできないことが多いです。

そのため、噛み合わせに問題がある場合は全体矯正を検討しましょう。

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