「前歯に少しすきっ歯があるので治したい」
「リーズナブルな費用で矯正したい」
「短期間だけ歯列矯正したい」
そんな悩みを持っている方には、一部の歯列だけ治療する矯正(部分矯正)がおすすめです。
ただ、歯科矯正にはさまざまな種類があるため、自分にあった治療法を選択することが何より重要です。
この記事では、部分矯正のメリット・デメリット、部分矯正の種類や期間、費用などについて解説します。
よくある質問にもお答えしているので、部分矯正に興味がある方はぜひ、参考にしてください。
あなたの症例におすすめの矯正方法をご確認いただけます!詳しくは下記よりLINEにご登録ください!
目次
1. 部分矯正とは
部分矯正とは、前歯だけ・一本だけなど一部の歯列のみ治療する矯正方法のことです。
全体矯正よりもリーズナブル、短期間で治療できるなどのメリットがあります。
部分矯正は、「気になる部分だけ治したい」という方に向いている治療法です。
ただ、部分矯正を選択できるかはケースによって異なるので、興味がある方は矯正歯科の無料相談などを利用しましょう。
部分矯正と全体矯正の違い|対応症例や期間・費用の比較
部分矯正と全体矯正のメリット・デメリットなどを表にまとめました。
治療費、治療期間の目安も掲載しているので、ご確認ください。
【部分矯正が向いてる人】
- 気になる部分だけ治療したい人
- リーズナブルな料金で治療したい人
- 短期間で治療したい人
【全体矯正が向いてる人】
- 嚙み合わせまで治療したい人
- 抜歯が必要になるなど、大きく歯を動かす人
部分矯正に向いている症例
以下では、部分矯正に向いている人についてさらに詳しく解説します。
部分矯正に向いてるのは、主に以下の6症例です。
- 軽度の乱杭歯・叢生(歯列が少しガタガタしている状態)
- 軽度の出っ歯
- 過去に矯正した歯の後戻り
- 歯と歯の間に隙間ができている空隙歯列(すきっ歯)
- 一部だけ傾いたり捻れて生えている状態
- 前歯の開咬(オープンバイト)
※その他の症例でも、歯科医師の判断によっては部分矯正が可能な場合もあります。判断が難しい場合は歯科医師に相談してみましょう。
軽度の乱杭歯・叢生(軽くガタついている歯並び)
歯並びが軽くガタついている程度であれば、部分矯正の適応になる可能性は高いです。
例えば以下のようなケースです。
- 前歯数本だけ前に出ている
- 前歯数本だけ後ろに倒れている
- 前歯数本すこし捻じれて生えている
- 前歯がすこし重なっている
- 軽く凸凹のある歯並び
実際の治療症例もご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
軽度の出っ歯
軽い出っ歯も、部分矯正の適応症例です。
- 前歯の傾斜の治療だけで改善できる
- 奥歯を動かす必要がない
- 骨格に問題がない
以上の3点に当てはまる場合は、部分矯正のみで治療できる可能性が高いので、一度矯正歯科に相談してみてくださいね。
軽度の出っ歯の治し方については以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
軽度の出っ歯の基準・治し方は?費用感や自力で治す方法についても解説過去に矯正した歯の後戻り
矯正後に後戻りしてしまった歯は、部分矯正で治療できる可能性が高いです。
関連記事:矯正治療後に使う「リテーナー」とは?目的や注意点などについて解説
歯と歯の間に隙間ができている空隙歯列(すきっ歯)
すきっ歯も部分矯正の対応症例のひとつです。
多くの場合、前歯のみの部分矯正で改善できますが、隙間が大きすぎる場合は奥歯まで動かす全体矯正が必要なこともあります。
実際の治療症例もご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
一部だけ傾いたり捻れて生えている状態
一本だけ傾いている、捻じれているなどの場合も、部分矯正で治療できる可能性が高いです。
- 前歯1本、または数本だけ前に出ている
- 前歯1本、または数本だけ後ろに倒れている
- 前歯1本、または数本捻じれて生えている
このような場合は部分矯正で改善できるでしょう。
前歯の開咬(オープンバイト)
上下の前歯の間にすき間ができている開咬(オープンバイト)の場合も、部分矯正の適用になる可能性が高いです。
- 前歯のみの開咬
- 骨格に問題がない
- 開咬以外に大きな問題がない
上記のような場合は、部分矯正が向いているので、一度歯科医院で見積もりを出してもらうと良いでしょう。
また、開咬は原理上マウスピース矯正が得意とする症例です。
開咬でお悩みの方は、ぜひhanaraviの無料相談にお越しください。
部分矯正が向いていない・できない症例
以下のようなケースでは部分矯正はおすすめできません。
- 抜歯が必要な症例
- 重度の不正咬合
- 骨格に問題がある不正咬合
患者さんひとりひとりにあった、最適な矯正計画を提案します。
抜歯が必要な症例
抜歯が必要な症例の場合、部分矯正の適応範囲を超えて治療しなければならないケースが多いため、部分矯正には向きません。
- 歯を並べるスペースがない
- 歯の重なりが大きい
このような場合は、全体矯正が必要です。
重度の不正咬合
重度の不正咬合の場合も部分矯正の適応ではありません。
不正咬合とは…歯並びや噛み合わせの状態が良くない状態の総称。 歯の位置や歯列弓、上下の噛み合わせなどから起こり、放置すると日常生活に支障が出る場合がある。 “歯並びや咬み合わせの状態が良くないこと”で、正常咬合でないものです。(出典:不正咬合|e-ヘルスネット)
以下のような場合は、部分矯正の適応にならないと考えておきましょう。
- 大きく歯を動かす必要のある歯並び
- 奥歯の噛み合わせが悪い
- 歯の重なりが大きい
- 前歯だけでなく歯列全体の歯並びが悪い
骨格に問題がある不正咬合
骨格に問題がある不正咬合(歯並びが悪い状態)の場合、部分矯正では治療できません。
- 顎の骨ごと前に出ている出っ歯・受け口・口ゴボ
- 骨格に問題がある正中のズレ
このような場合は、外科矯正が必要な可能性が高いでしょう。
関連記事:部分矯正できない例とは?できる例・できないと言われた時の対処法も
【写真で解説】部分矯正の症例|費用・期間・治療法・リスク
部分矯正の症例を写真付きで解説します。
以下の症例は、hanaravi(ハナラビ)のマウスピース矯正をおこなった患者様のものです。
あなたの歯並びに近いものを参考にしてみてくださいね。
(1)すきっ歯の治療症例(治療期間約6ヶ月・総額30万円)
このケースでは、約6カ月間、30万円程度の予算ですきっ歯をきれいに整えることができました。
症状 | 正中離開(すきっ歯) |
---|---|
費用 | ¥300,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約6ヶ月 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 男性 |
治療内容 | 11番、21番が正中から離れている為、そこを優先的にマウスピースで動かしてで埋める。 それに伴い上下顎の軽度のガタツキを治療。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。この場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。 歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考えられます。 多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
(2)ガタガタした歯並びの治療症例(治療期間約1年・総額45万円)
このケースでは、約1年の期間、45万円ほどの費用で治療を行い、前歯のガタツキを治すことができました。
症状 | 叢生(前歯のガタツキ) |
---|---|
費用 | ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約1年 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 女性 |
治療内容 | 主訴は11番の前突、それによる歯列弓全体に及ぶ叢生をマウスピースを用いて改善。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 この場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。 歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考えられます。 多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
(3)出っ歯の治療症例(治療期間約8カ月・総額45万円)
このケースでは、約8か月間、45万円程度の予算で出っ歯を治すことができました。
症状 | 上顎前突(出っ歯) |
---|---|
費用 | ¥450,000(検査代+処置代+アライナー代+リテーナー代込み) |
期間 | 約8ヶ月 |
年齢 | 21歳 |
性別 | 女性 |
治療内容 | 11番、21番の前突をマウスピースにて舌側傾斜させて改善。 |
リスク | 歯を動かすことによって歯と歯肉との間に隙間ができてしまうことがございます。 この場合は歯を削る処置を行い歯同士をより密着させて隙間を無くす処置をとります。 歯を動かすことによって歯根が短くなり、治療後に歯がグラグラしてしまう事が考えられます。 先天的な要因でそのリスクが高い方にはレントゲンによる画像診断を行います。 矯正治療中に歯に大きな力が加わると稀に歯の神経が死んでしまうことがございます。矯正治療によって噛み合わせが変化し、顎関節症になってしまうリスクが考えられます。 多くの場合は経過観察を行っていく中で自然に治っていきます。 |
部分矯正の具体的な治療方法|期間や費用の目安
部分矯正は、方法によって治療費や治療期間などが異なります。
具体的な方法としては、以下の3つが挙げられます。
治療方法 | 適応症例 | 治療期間 | 部分矯正の費用相場 |
マウスピース矯正 |
|
数ヶ月~2年程度 | 10~60万円 |
ワイヤー矯正(表側矯正) |
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3ヶ月~3年程度 | 30〜110万円 |
ワイヤー矯正(裏側矯正) |
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3ヶ月~3年程度 | 50~80万円 |
以下で詳しく解説します。
マウスピース矯正
部分矯正の方法のひとつが、マウスピース矯正です。
透明で目立たないマウスピースを一定期間ごとに交換していくことで歯並びをきれいに並べることができます。
審美性に優れており、1日約20時間の装着時間を守れば歯磨きや食事などの際は自分で取り外せるので、生活の質が下がりづらいことが魅力です。
また、従来の矯正方法よりも低コストで済む場合が多いのもメリットです。
マウスピース矯正ブランドおすすめ7選。メリット・デメリットや選び方も解説しますワイヤー矯正には、前歯の表面に装置をつける表側矯正と、裏側につける裏側矯正があります。