出っ歯を治すと横顔美人に!出っ歯が与える影響や歯列矯正法を紹介

大分大学医学部医学科卒業。医師として救急医療や在宅医療に従事し、マウスピース歯科矯正hanaravi(ハナラビ)を提供する株式会社DRIPSを創業。医療現場で予防の重要性や予防に取り組んでもらうことの難しさを痛感。美容という切り口で本質的な予防につなげる入口として、口腔という臓器に興味を持つ。口腔環境が多くの臓器に影響を及ぼし、多くの病気に繋がってしまうというポイントから予防について新聞・テレビ・WEBメディア等で情報を発信している。
 

出っ歯(上顎前突)は、上の前歯が下の前歯よりも前に出ている状態をいいます。

正面からの見た目の印象が悪くなるだけでなく、上の前歯が出ていることにより、横から見た顔貌は口ゴボと言って口元が前に突出しているのが目立ちます。歯列矯正で出っ歯を治すことでEラインが整い、横顔美人になります。

出っ歯の原因や横顔に与える影響、治療方法について解説します。

出っ歯による横顔への影響とは?

出っ歯は正面の顔貌だけでなく、横顔の顔貌にも影響を与えます。出っ歯の人は、一般的に口ゴボと言われる口元が前に突出しているのが目立つ顔貌になってしまったり、アデノイド顔貌になってしまい横顔をコンプレックスに感じている人も少なくありません。

口ゴボ

出っ歯は、原因が骨格性でも歯槽性であっても上の前歯が下の前歯より突出しているため、程度に個人差はありますが、口元が前に突出している状態になります。この突出して前方に盛り上がった口元の状態を口ゴボと表現します。

口ゴボは、歯科用語では上顎前突と言うため専門用語ではありませんが、出っ歯の状態を表す俗語としてインターネット上で広まった言葉です。

アデノイド顔貌

アデノイドとはのど奥と鼻奥の突き当たりの間にあるリンパ組織で、口や鼻から呼吸とともに入ってくる細菌やウイルスの体内への侵入を防ぐ器官です。このアデノイドが幼少期からの口呼吸によって肥大することが原因でなる顔貌をアデノイド顔貌と呼びます。

アデノイド顔貌とは、習慣的に口呼吸することで下顎が小さく引っ込んでおり、面長で下唇が分厚いのが特徴の顔貌です。口呼吸が習慣となることにより、口周辺の筋肉が衰えて舌が前歯を前に押し出してしまうため、出っ歯を伴っているケースが多い顔貌です。横から見た場合、顎が小さいため出っ歯が相対的に目立つのでコンプレックスに感じる人が多くいます。

出っ歯になり、さらに口が閉じにくく口呼吸を改善しにくい場合は歯列矯正が効果的な治療法となります。

出っ歯の原因とは?

出っ歯になる原因は様々です。大きく分けると先天的な原因と後天的な原因になります。先天的、後天的原因ともに矯正治療または矯正治療と外科手術と組み合わせる治療法などで治せます。

遺伝的要因

あごや骨格の形状は遺伝しやすく、親が出っ歯の場合は子どもも出っ歯になる確率が高くなります。上あごが下あごよりも前に出ていたり、下あごが小さく奥に引いているタイプも出っ歯に分類されます。

歯が大きい

前歯が大きいと上あごにすべての歯がきれいに並ぶのが難しく、前歯が前に押し出される形となり、出っ歯になる場合があります。歯の大きさも遺伝的な要素が強く出ます。

指しゃぶり

乳幼児期に長く指しゃぶりをしていた場合出っ歯になりやすくなります。また、出っ歯だけでなく開咬などの不正咬合の原因にもなります。指しゃぶりは歯並びを悪くする原因となるため、遅くとも3歳までにはやめさせるようにしましょう。

舌癖

舌の力は非常に強く、舌で歯を前に押す癖が出っ歯の原因となります。

出っ歯が与える顔貌以外の悪影響

歯列矯正は、保険適用外のため出っ歯を治す場合、高額な治療費がかかるケースが多く、放置してしまう人も少なくありません。しかし、出っ歯を放置すると体のさまざまな部分に悪影響が出ます。

食べ物が噛みきれない

出っ歯は、上下の前歯が合わないので食べ物が前歯で噛みきれません。そのため、奥歯で噛むことが多くなり、一奥歯がすり減ったり破損したりして歯の寿命が短くなることもあります。

胃腸に負担がかかる

咀嚼が十分にできないため、食べ物をよく噛まずに飲み込んでしまうことが多く胃腸に負担がかかります。

歯周病や虫歯になりやすい

出っ歯は口を閉じにくいため、口呼吸になりやすく口腔内が乾燥する傾向にあります。そのため唾液の分泌が不十分になり、唾液が持つ殺菌作用が十分に働かなくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、口腔内が乾燥するため風邪を引きやすくなる場合もあります。

出っ歯を治す方法

出っ歯を治すときは歯列矯正を行います。矯正の種類はいくつかあり、歯科医師と相談して歯並びの状態や、審美性、治療費など多角的に検討し、自分に最適な方法を選びましょう。

歯科矯正は自由診療のため同じ矯正方法でも歯科医院によって費用が違います。また、歯科医師の矯正治療の経験や技術力などの差で、提案される矯正方法が変わってくる場合もあります。

日本矯正歯科学会の専門医または認定医に認定されている歯科医師を参考に、いくつかの歯科医院でカウンセリングを受けて比較した上で歯科医院を選ぶといいでしょう。

表側矯正

歯の表側にブラケットと呼ばれる装置とワイヤーを装着して歯並びを整える矯正方法です。ブラケットは、金属の銀色のものや白色や透明のセラミックやプラスチックなどがあります。ワイヤーも金属(銀色)とホワイトワイヤー(白色)など選べます。

一般的な表側矯正は金属を使用するため口を開くと矯正装置が見えてしまい、矯正期間中の見た目の変化を気にする人や、接客業など第一印象が大切な仕事の人には不向きでした。しかし、白色や透明のブラケットとホワイトワイヤーを使うことで表側矯正でも目立ちにくくすることが可能になりました。

金属を使用する表側矯正の方が、費用を安く設定している歯科医院が多いですが、セラミックやプラスチック、ホワイトワイヤーを同料金に設定しているところもあります。

裏側矯正

歯の裏側にブラケットとワイヤーをつける矯正方法です。周りの人に矯正していることがわからないため、表側矯正の見た目に抵抗がある人や、仕事柄矯正装置を周囲に見せたくない人にもおすすめです。

しかし、裏側矯正はブラケットをつける歯の裏側がデコボコして小さいため、高い技術と豊富な経験を要する矯正方法と言われています。そのため、治療費は表側矯正の約1.5倍ほどになります。

マウスピース矯正

自分の歯型を取り、透明なマウスピースを作って装着して歯並びを整える矯正方法です。透明なので装着していることがわかりにくく、裏側矯正と同様審美性に優れている治療方法といえるでしょう。

表側矯正や裏側矯正は一度装置をつけると治療終了まで外せませんが、マウスピース矯正は、患者自身で着脱が自由にできます。食事や歯磨きのときは外すことができるため、食事の制限もなく歯磨きも不自由なく隅々まで行えるので日常生活での負担が少ない矯正方法です。

ただし、1日約20時間以上装着する必要があり、さぼってしまうと治療計画通りの効果が出なかったり治療期間が長引いたりします。

部分矯正

上記の三つの矯正方法で歯列の一部を矯正する方法です。出っ歯の場合、前歯だけあるいは上の歯並びだけを治せます。部分矯正は治療期間も短く、費用も安く抑えられます。

しかし、噛み合わせは治すことができないため適応できる症例に限りがあります。

出っ歯が治ると横顔美人に

Eラインとは、横から見たときに美しく見えるパーツの位置を定めたものです。エステティックラインともいい、歯科医師のロバート・リケッツがによって提唱されたもので横顔のバランスを見るラインです。

鼻先からあご先を結ぶように直線を引いてその内側に上下の唇が収まるラインがEラインです。出っ歯の場合は上唇がEラインから出てしまいますが、歯列矯正で出っ歯を治すとEラインに両唇がおさまり横顔美人になります。

まとめ

出っ歯は、正面からだけでなく横から見た顔の印象にも悪影響を及ぼします。噛み合わせに支障を感じなくていない場合でも、見た目にコンプレックスを感じている場合は治療した方がいい歯並びです。

治療方法はいくつかあり、症例によっても適した方法が異なります。技術が高く実績が豊富な歯科医師を選んで相談してみましょう。

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