予防医療事業を展開するDRIPS、インフルエンザ・新型コロナウィルスの予防に関するアンケート調査を実施
マウスピース歯科矯正サービス「hanaravi(ハナラビ)」をはじめ、予防医療事業を展開する株式会社DRIPS(本社:東京都千代田区、代表取締役・医師:各務康貴)は、インフルエンザと新型コロナウィルス対策の実態について20~60代の男女242名を対象にアンケート調査を実施しました。
調査の結果、マスク、うがい、手洗いは80%以上の方が実施している結果となった一方で、口腔ケアは21.9%と5人に1人に留まる結果となりました。感染症予防における口腔ケアの重要性について、医師・株式会社DRIPS代表取締役の各務よりコメントいたします。
【調査概要】
調査対象 :20~60代の男女
対象⼈数 :242人
調査対象地域:全国
調査期間 :2022年12⽉14⽇
調査⽅法 :インターネット調査
※本リリースの調査結果をご利⽤いただく際は、必ず【hanaravi調べ】と明記の上、引用元(https://www.hanaravi.jp/corporate/index.php/news/)をご記載ください。
- 株式会社DRIPS代表・医師 各務康貴よりコメント
医師・株式会社DRIPS代表取締役 各務 康貴 (かくむ やすたか)
大分大学医学部卒。医師、救急医療や在宅医療が専門。医師をしながら電通コンサルティングにて中長期戦略策定・新規事業開発・ブランディング戦略などに携わる。2019年に独立し、予防医療に関連するサービスを行うために、株式会社DRIPSを創業。マウスピース矯正hanaraviをサービス開始し、口腔内から予防へのアプローチを行う。
症状が似ているコロナとインフル、どちらも予防が重要
新型コロナウイルスは未だに日本では完全に封じ込めができていないため、引き続き各個人で対策を講じていく必要があります。またインフルエンザについては、これからの時期にピークを迎えていきます。昨年はインフルエンザに罹患した人が非常に少なかったため、獲得免疫を持っている人が例年よりも少なく、今年は感染者が多くなることが見込まれています。実際今年度の南半球では例年並みのインフルエンザ罹患数に戻っているとの報告があがっています。
新型コロナとインフルエンザは症状が似ており、医師でも区別が難しいと言われています。残念なことに片方に感染すれば、もう片方には感染しないということもなく、同時に感染してしまうケースも発生しています。現状、どちらも対症療法がメインの治療となる病気であるため、予防が非常に大切になります。
対策のポイントは、マスク生活で怠りがちな口腔ケア
調査の結果でも出ていたようにコロナもインフルも基本的な対策はマスク、手洗い、うがいになります。これは多くの人が心掛けているのではないでしょうか。
対策のポイントとなってくるのは、見落としがちな人も多いと思われる口腔ケアです。マスクを着用することが日常になった中で、口を人に見られる機会が減り、歯磨きを中心とした口腔ケアを怠ってしまっている人も少なくないのではないでしょうか。
口の中の細菌は常在細菌のような体を守る働きを示すものもありますが、悪影響を与える細菌もいます。このような細菌やウイルスを減らすことが、インフルエンザのような感染症では重要になります。また、口腔ケアは新型コロナウイルスによる肺炎の重症化の予防にもなるとも言われてます。
新型コロナウイルスによる肺炎は、細菌性肺炎との合併で重症化することが明らかになっています。特に高齢になると口の働きが悪くなる口腔機能低下症という状態になる方もいます。そうなってしまうと知らないうちに唾液を誤嚥してしまう不顕性誤嚥が起きやすく、誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。更に、要介護高齢者に対し口腔ケアを行ったところ誤嚥性肺炎にかかるリスクを減らすことができたという研究もあります。ですので、口腔ケアで口の中を清潔に保つことはコロナ重症化の予防に役に立つとも考えられます。
今年の冬は歯磨きに加えて、舌磨きで入念な口腔ケア
歯磨きは毎食後のみならず、起床時、就寝前を加えた1日に5回することが理想的です。歯磨き粉を使って磨くのは良いですが、スッキリ感を感じてしまい、「磨いたつもり」にならないように気を付けましょう。また、週1回程度を目安に歯と歯の間の汚れも落とすようにしましょう。
コロナ・インフル対策のためには歯だけではなく、舌磨きも効果的です。舌の汚れである、舌苔を除去することが感染対策に繋がります。舌苔は歯垢と同様に口臭の原因となるだけでなく、口腔全体への細菌の供給源になります。特に新型コロナウイルスは、ACE2という受容体を持つ細胞に結合して感染すると言われています。この受容体は舌に多く存在していますので、きれいに保っておくことが重要です。
これには舌磨きが効果的と言われており、毎朝舌ブラシで5回×2セット程度、舌の奥から前にかけてブラシを優しく動かすことが推奨されています。
気を付けたい口腔トラブル①歯周病
歯周病の口腔細菌は、喉や舌を保護している粘液の糖タンパク質を溶かす分解酵素を出すため、口や鼻から入ったコロナウイルスやインフルエンザウイルスが受容体に吸着し侵入することを手助けしてしまうと言われています。また歯周病は感染症に留まらず、糖尿病や脳血管疾患、呼吸器疾患など全身疾患に繋がる恐れもあります。歯磨きに加えて舌磨きをすることで防ぐようにしましょう。
気を付けたい口腔トラブル②唾液不足
唾液に含まれる抗体IgAは、ウイルスなどの有害な微生物を排除する役割を持ちますが、口腔内が汚れていると免疫機能がうまく働かなくなってしまいコロナやインフルエンザの感染リスクが高くなってしまいます。口腔内を清潔に保つことは、ウイルス感染・重症化予防につながります。マスクを着用することで話をしたり、口を動かしたりする機会が減ることに加え、口呼吸が増える傾向にあり、唾液の分泌量が減りやすくなります。嚙むことでも唾液の分泌が促されるため、「よく噛んで食べる」ということも非常に大切です。
中長期的には歯科矯正も有効!手軽なマウスピース矯正も主流に
出っ歯をはじめとした悪い歯並びも口腔環境を悪化させる一因となってしまいます。歯並びが悪いと口がしっかり閉じられなくなってしまい、寝ている間に口腔内が乾燥してしまい、唾液量の減少からコロナ・インフルエンザの感染リスクが増加してしまう可能性があります。
また、歯磨きをはじめとした口腔ケアそのものがしにくくなってしまうため現在は歯にワイヤーを入れるワイヤー矯正だけでなく、手軽にはじめられるマウスピース矯正も主流になっているので、検討していただくのも良いと思います。