Oh my teethは子供でも利用できる?矯正方法や費用などを解説

大分大学医学部医学科卒業。医師として救急医療や在宅医療に従事し、マウスピース歯科矯正hanaravi(ハナラビ)を提供する株式会社DRIPSを創業。医療現場で予防の重要性や予防に取り組んでもらうことの難しさを痛感。美容という切り口で本質的な予防につなげる入口として、口腔という臓器に興味を持つ。口腔環境が多くの臓器に影響を及ぼし、多くの病気に繋がってしまうというポイントから予防について新聞・テレビ・WEBメディア等で情報を発信している。
 

口コミなどで人気の矯正ブランドのOh my teeth。自分の子供の矯正を検討している人のなかには「Oh my teethで矯正を行うことはできるのか?」と疑問に思っている人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、Oh my teethによる子供の矯正や、子供の矯正の概要、Oh my teethの仕組みなどを解説します。

1.Oh my teethは子供でも利用できる?

結論からいうと、Oh my teethは15歳以上のみ利用することができます。また、以下の3つの条件を満たしている場合のみ、矯正を行うことができます

  1. 全ての歯が永久歯に変わっている
  2. 上下のあごの臼歯(7番)が生えている
  3. 初潮を迎えて1年経過している

Oh my teethは15歳以下の矯正に対応していないので、もしその年齢以下の矯正を検討している場合は、他の矯正方法を選ぶ必要があります。

2.そもそも子供の歯科矯正とは

子供の歯は、大きく分けると「乳歯だけ生えている時期」と「乳歯と永久歯のどちらも生えている時期」、「永久歯だけ生えている時期」という3つの時期があり、それぞれの時期によって歯や骨の発達状態が異なるため、治療方法もまた異なります

上記の時期のうち、「乳歯と永久歯のどちらも生えている時期」を「1期治療」と呼び、「永久歯だけ生えている時期」を「2期治療」と呼びます。それぞれの治療について表にまとめると以下のとおりです。

1期治療 2期治療
年齢の目安 6~12歳 12歳~
歯の状態 乳歯と永久歯が混在している状態 永久歯だけが生えている状態
目的 ・顎の骨格の矯正を行う
・永久歯が将来的に正しい位置に生えるよう準備する
・歯並びを改善する(大人の矯正とほとんど同じ方法をとる)
主な矯正装置 ・T4K
・拡大床
・リップバンパー
・バイオネーター
・マウスピース矯正
・リンガルアプローチ
・ヘッドギア
・ワイヤー矯正
・マウスピース矯正
費用の目安 20~30万円 30~100万円
矯正期間の目安 1~3年間 1~3年

Oh my teethはマウスピース型の矯正方法に分類されますが、子供には子供専用の矯正方法があります。また、その年齢によって骨や歯の発達が異なるため、このように年齢ごとの区分が定められています。

3.期間別・子供の歯科矯正の方法

子供の矯正は期間によって方法が異なります。それぞれの方法について、期間別に詳しく説明していきます。ちなみにOh my teethは2期治療に分類することができ、上記で説明した「15歳以上」などの条件を満たした場合のみ行うことができます。

(1)1期治療の方法

1期治療では、骨格の矯正を主に行います。将来的に生えてくる永久歯を正しい位置に置くための準備期間にあたります。下記の表のとおり、1期では症例別に適切な方法を選択し、矯正を行っていくことになります。

方法(装置)の名称 概要 適応症例
リンガルアプローチ 矯正時に抜歯を行う場合、臼歯(後ろの歯)が前に移動するのを防ぐ装置 ・受け口
ヘッドギア 上の顎の成長を抑える装置 ・出っ歯
T4K 舌を前に出す癖や口呼吸などの習慣を改善する装置 ・がたがたの歯並び
・受け口
・噛み合わせが深い歯並び
拡大床 顎を広げて適切な歯並びのためのスペースをつくる装置 ・がたがたの歯並び
・八重歯が突出した歯並び
リップバンパー 唇の圧力を抑える装置 ・受け口
バイオネーター 下の顎の成長を促すため、筋肉の動きをサポートする装置 ・噛み合わせが深い歯並び
マウスピース矯正 乳歯と永久歯が混在する時期専用のマウスピース型矯正装置。インビザラインファーストなどが挙げられる。 ・広い範囲に及ぶ悪い歯並び

(2)2期治療の方法

2期治療では、歯並びを整える矯正を行います。2期治療は大人の矯正の目的・方法と同じものです。下記の表のとおり、1期同様、症例ごとに適切な方法を選択し、矯正を行っていくことになります。

方法(装置)の名称 概要 適応症例
ワイヤー矯正 矯正時に抜歯を行う場合、臼歯(後ろの歯)が前に移動するのを防ぐ装置 ・軽度~中程度整える必要ある歯並び
マウスピース矯正 上の顎の成長を抑える装置 ・軽度~中程度整える必要のある歯並び
・大きく歯を動かす必要のある歯並び

Oh my teethといったマウスピース矯正は2期治療から可能になります。ただ、Oh my teethには「15歳以上から」などの条件があるため、2期に該当するすべての子供の矯正を行うことはできません。

なお、3~12歳までの子供でも利用できるマウスピース型矯正「キレイラインKIDS」といったサービスもあるので、「子供でも利用できるマウスピース型矯正を知りたい」という方は探してみるといいでしょう

4.子供の矯正の4つのメリット

子供のうちに矯正を行うと、様々なメリットがあります。以下では4つのメリットを解説します。

(1)将来的に矯正を行った際に「抜歯」をしなくて済む

歯科矯正では、症状によって「抜歯」が必要な場合があります。主に歯を移動させる先のスペースがない場合に、抜歯を施すことで矯正を行います。しかし、子供の頃に矯正を行い、顎をきれいに発達させることで、歯を並べるスペースを確保できれば、将来的な矯正で抜歯を避けられる可能性があります。

(2)大人の矯正よりも負担が軽い

大人の矯正の場合、ワイヤー矯正など見た目が目立つ矯正方法がとられたり、装着時間が長いマウスピース型矯正(およそ1日に20時間以上装着する必要がある)による矯正を行ったり、抜歯を伴う治療を行ったりします。

しかし、子供の矯正の場合、寝ている間の装着だけで済む矯正装置や、比較的短い装着時間で済む矯正装置によって矯正を行うことができます(※すべてが負担の軽い方法ではなく、歯並びの症例や、子供の感じる負担度によります)。子供の矯正の方が大人に比べて負担が少ないと言われているのです。

(3)顎の骨の健康的な発達を促すことができる

子供の矯正の目的としては、歯並びの問題を改善することの他に、「顎の発達の問題を改善すること」が挙げられます。顎の発達の問題は(将来的な)歯並びの悪化につながるためです。子供の頃に矯正を行うことで、顎の骨の健康な発達を促すことができます。

(4)歯並びの悪化につながる習慣を改善できる

口呼吸や指しゃぶり、爪を噛むといった癖や習慣は、歯並びを悪化させる原因となります。子供の矯正では、こうした癖や習慣を改善する目的で行われるものもあります。

5.子供の矯正の2つの注意点

その一方、子供の矯正には注意点もあります。以下では2つの注意点を解説します。

(1)症例によっては大人になってから再度治療が必要になる

難しい歯並びの症例の場合など、子供の頃から矯正をしているにもかかわらず、大人になってからも矯正が必要な場合があります。矯正期間が長期化すると、そのぶん費用もかさむため注意が必要です。

(2)子供による努力に応じて効果が現れる

子供が矯正装置や矯正自体を嫌がった場合、矯正の効果は薄くなります。そのため、子供の矯正では計画通りに治療が進まないケースも少なくありません。

6.Oh my teethのメリットや特徴

上記で説明した通り、Oh my teethは15歳以上かつ3つの条件を満たした場合に利用できるサービスです。子供の矯正の2期治療が12歳頃からなので、そこから3年以上経過して条件がそろえば利用することができます。以下ではそんなOh my teethの特徴について解説します。

(1)原則的に通院不要

Oh my teethは通院が不要なマウスピース型矯正です。マウスピース矯正はさまざまなブランドがあり、なかには1~3カ月に1回程度クリニックへ通うブランドもありますが、Oh my teethは通院が必要ありません。自宅などでもカメラを使って進捗を医師に確認してもらえるので、忙しい人や通院がめんどくさい人におすすめです。

(2)オンラインサポートが24時間利用可能

Oh my teethはLINEによる相談サービスがあります。矯正で不安に思ったこと(痛みや違和感について、あるいは矯正の進捗状況など)を相談すれば、親身に寄り添ってくれるチームがあります。矯正のデータなどもオンラインで送ってくれるので、自己管理やモチベーションが重要な歯科矯正をがんばって続けやすくしてくれます。

(3)総額制で追加料金が発生しない

マウスピース矯正ブランドによっては、治療を受ける回数ごとに費用が発生するタイプもありますが、Oh my teethは総額制(トータルフィー)のシステムを導入しており、はじめに定められた金額以上の費用がかかりません。2つのプランは以下のとおりです。

(4)矯正しながらホワイトニングもできる

Oh my teethは、矯正中にホワイトニングも行うことができます。歯並びを綺麗に整えつつ、歯の色も改善することができれば、笑った時などの口の印象は大変良くなるでしょう。

(5)最短2か月 矯正期間が短い

Oh my teethの最短の矯正期間は、公式HPによると2か月です。平均的な期間は、上記の表にまとめたとおり、Basicだと3か月、Proだと6カ月です。ワイヤー矯正だと1~2年程度矯正が必要だと言われているため、Oh my teethの矯正にかかる期間は比較的短いといえます。

5.Oh my teethの利用を検討する際に注意すべきこと

上記のようなメリットがある一方、Oh my teethには4つの注意点もあります。

(1)適応外の症例がある

ほかのマウスピース矯正ブランドもそうですが、Oh my teethにも適応外の症例(利用できない症状の歯並び)があります。Oh my teethの適応症例は、基本的に軽~中程度の矯正が必要な歯並びです。抜歯が必要な症例などには対応していません。

(2)通院不要なため自己管理が重要になる

上記で説明した通り、Oh my teethは通院不要のマウスピース矯正ブランドです。忙しい人でも矯正を受けやすいというメリットがある一方、通院不要のシステムだと自己管理が難しいといわれています。

マウスピース型の矯正装置は、ワイヤー矯正と違って自身で矯正装置を脱着することができますが、その1日の装着時間は20時間以上です。そのため、自分でマウスピースを管理したり、痛みや違和感が生じても(マウスピース交換初期などは痛みなどが若干生じます)ある程度我慢して装着し続けなければなりません。通院不要だと、この自己管理のモチベーションを自分で保つ必要があります(Oh my teethでは、24時間オンラインサポートなどを通じてモチベーションを高く保つ働きかけも行っていますが)。

(3)歯の研磨を行うことがある

Oh my teethでは、IPRと呼ばれる歯の研磨を行うことがあります。きれいに歯を並べるために研磨が必要だと判断された場合、0.5mmというわずかな研磨ですが、それを行う場合があります。歯の健康を害するものではありませんが、気になる方は事前の相談時などに確認しておきましょう。

(4)歯根吸収が生じることもある

Oh my teethだけに限らず、歯科矯正では、歯の根っこ(歯根)が短くなる(歯根吸収)というリスクがあります。軽度の歯根吸収は問題ないといわれてますが、重度の歯根吸収だと歯の健康を阻害するといわれています。

(5)マウスピース装着中は飲食ができない

Oh my teethを含むマウスピース矯正全般は、マウスピース装着中に自由に飲食することができません。口コミなどをみると、自由に飲食できないところに不便さを感じた、という声がしばしばあがっています。1日20時間以上はマウスピースを装着する必要があり、その時間は水を飲む以外の飲食を基本的に行うことができません(食事中などは自由に取り外せます)。また、マウスピース装着時は以下の飲み物を特に避ける必要があります。

  • コーヒーなど色が濃い飲み物
  • 砂糖入りの飲み物
  • 暖かい飲み物

4.経験豊富な医師に相談したいならhanaravi(ハナラビ)

月々4,700円から始められるマウスピース矯正のhanaravi(ハナラビ)なら、ワイヤーもマウスピースも対応可能な矯正専門歯科医師が歯並びを整えてくれます。不安なことがあれば、LINEでいつでも相談できるシステムもあり、安心して矯正が行えます。「たくさんマウスピース矯正ブランドがあってよくわからない」という方はぜひ、いちどhanaraviを無料相談を行ってみてはいかがでしょうか?

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