従来のワイヤーとブラケットを用いた矯正治療に比べ、見た目を気にせず歯科矯正ができることで近年人気のインビザライン(マウスピース型歯科矯正装置)。
歯や歯茎全体を覆う透明な装置なので、ほとんど誰にも気づかれずに歯並びを整えるなどの矯正治療が可能です。
そんな矯正治療中、虫歯ができたらどうなるのでしょう?
今回は、インビザライン矯正中に虫歯ができたとき、どうなるのかを解説します!
目次
1. インビザライン矯正とは?

インビラサインとは従来のワイヤー矯正とは異なり、透明なマウスピース型をした歯科矯正装置を用いて治療を行います。
ワイヤー矯正は一部の治療方法を除き、どうしてもワイヤーや矯正装置を歯に装着するため、目立つという欠点がありました。
その点、インビザラインなどのマウスピース矯正は装置を付けている様子が周りにはわかりにくいため、見た目を気にせず治療を受けられるとして人気があります。
また、インビザラインはマウスピースを自由に着脱可能です。
そのため、食事や歯磨きのときは取り外し、普段と変わらない食事や歯磨きができます。
矯正装置を気にせず歯を見せて笑えるため、人前に出る機会の多い職業の方には特におすすめできる新しい歯科矯正の方法です。
インビザラインのようなマウスピース矯正ブランドは、国内外を合わせていくつか存在します。
マウスピース矯正のおすすめ7ブランドを徹底比較!メリット・デメリットや選び方を解説
患者さんひとりひとりにあった、最適な矯正計画を提案します。
2. 虫歯があってもインビザライン矯正はできる?

インビザラインの治療を受けるとき、虫歯がある場合はどうなるのでしょうか?
結論として、治療を始める段階で虫歯がある場合は、虫歯治療を終わらせてから矯正治療を始めます。
インビザライン矯正で使用される全てのマウスピースは、最初の段階でスキャンした歯型や口内の情報をもとに作成されます。
実際には、アメリカのインビザライン社に送られた歯型などの情報をもとに、矯正治療開始から終了までに日いる全てのマウスピースが作られ日本に届けられるのです。
虫歯治療により矯正治療途中で歯の形が変わってしまうと、治療に使うマウスピースが合わなくなってしまう可能性があります。
マウスピースが合わなくなってしまうと、治療のやり直しには追加の治療費や通院に時間がかかり計画通りに矯正治療が進まなくなります。
そのため、虫歯がある場合はインビザラインを始める前に治療を済ませておく必要があるのです。
3. インビザライン矯正は虫歯になりやすいの?
ちなみに、インビザライン矯正中に虫歯になってしまう人もいます。
インビザラインは、虫歯になりやすい治療方法なのでしょうか?
(1)インビザライン矯正は着脱可能で口内を清潔に保ちやすい
そもそも、矯正治療中に虫歯になるのはなぜかというと、矯正装置によって歯のケアがやりにくくなるためです。
ワイヤー矯正は、歯の表側や裏側にワイヤー・ブラケットなどを装着します。
すると、ブラケットの周辺に汚れが溜まりやすかったり、ワイヤーに食べ物が詰まったりと口内ケアが難しくなってしまうのです。
しかし、インビザライン矯正では歯磨きや食事で矯正装置を取り外せるため、ワイヤー矯正のような口内トラブルのリスクは大きく軽減されます。
(2)マウスピースは使い捨てなので衛生面
インビザラインではマウスピースを使って少しずつ歯を動かしていきますが、マウスピースは歯並びの変化に応じて新しいものに交換します。
マウスピースの交換ペースは約2週間に1回。
マウスピースも長期間利用していると黄ばんだり雑菌が付着したりします。
しかし、マウスピースを比較的短期間で使い捨てできるインビザラインは、歯を衛生的に保つことが可能です。
(3)インビザライン治療における虫歯リスク
一方で、インビザラインにまったく虫歯リスクがないかというと、そうではありません。
例えば、マウスピースは1日20時間以上の装着が推奨されています。
マウスピースを装着している間、唾液の量が減って口の中が乾燥しやすくなります。
唾液には殺菌効果や食べかすを洗い流す効果があるため、口の感想はそのまま虫歯リスクの増大につながりやすいのです。
また、マウスピースは短期間で交換できるとはいえ、使用し続けると雑菌が付着したり黄ばんだりします。
定期的にマウスピースを洗浄しておかないと、虫歯や歯周病につながってしまいます。
マウスピースを用いた歯科矯正では、歯科医師からの指導に従い口内やマウスピースを清潔に保つことが大切です。
hanaraviでは、こうした口内ケアにマウスピース矯正に精通した矯正歯科と提携して、皆様に安全な治療方法を提案しています。
4. インビザライン使用中に虫歯治療はできる?

どれだけ矯正前に虫歯治療や予防を済ませていても、長期間の矯正治療中に虫歯ができてしまうことはあります。
丁寧に歯磨きや糸ようじ(デンタルフロス)などを行い、口内を清潔にしていても虫歯になる可能性はゼロではありません。
では、インビザライン矯正中に虫歯になったらどうすればいいのでしょうか?
(1)虫歯の大きさによっては矯正中でも治療ができる
虫歯の大きさなど進行具合よっては、インビザライン矯正中であっても虫歯治療が可能です。
例えば歯を削る量が少なく、歯の形が大きく変わらない詰め物や被せ物による虫歯の治療は、インビザライン矯正中でも問題なく治療ができます。
(2)歯の形が大きく変わる虫歯治療は難しい
大きく歯を削り、詰め物や被せ物をするなどの治療が必要な虫歯は、矯正中の治療が困難な場合があります。
歯の形が大きく変化してしまうと、すでにオーダーメイドで作られているマウスピースが合わなくなってしまうからです。
もしもマウスピースが合わなくなってしまったら、歯型など口内のデータを新しく取り直し、再度マウスピースを作る必要があります。
(3)インビザラインは虫歯の治療がしやすい
従来のワイヤー・ブラケット型の矯正治療では、ワイヤーなど矯正装置の取り外しが簡単ではないため、小さな虫歯であっても治療が難しい場合がありました。
インビザライン矯正の場合、マウスピースを自由に着脱可能であるため、虫歯治療がしやすいという利点があります。
虫歯治療を円滑に行うのであればワイヤー矯正よりもインビザラインが向いています。
ちなみに、歯列矯正によって今まで隠れていた小さな虫歯が出てくるケースがたまにあります。
そうした自体にも、インビザラインなどのマウスピース矯正は対応しやすいです。
初診による対面診断のあとは、最低限の通院で矯正を行っていただけます。
5. インビザライン矯正治療中はしっかり虫歯予防をしよう

日頃から虫歯・歯周病対策をしておくことは、インビザラインによる治療を効率的に進めるうえでも大切です。
矯正治療中は虫歯ができないよう、普段以上にお口やマウスピースのケアを心がける必要があります。
ここでは、治療中に意識しておきたい口内ケアのポイントを紹介します。
(1)フッ素入りの歯磨き粉で歯を守る
虫歯予防に効果的なフッ素は、唾液に含まれるカルシウムが歯に付着する働きを助け、歯を強くする効果があります。
就寝時は唾液の分泌量が減るため、夜の歯磨きにフッ素入りの歯磨き粉を使うと効果的です。
(2)糸ようじ(デンタルフロス)を使って歯を清潔にする
どれだけ丁寧に時間をかけて歯磨きをしても、歯ブラシの毛先は歯と歯の間には届かず、隙間にある汚れや歯垢を全て取り除くことはできません。
3分間の歯磨きでの歯垢除去率は60%なのに対し、糸ようじと歯磨きを両方行うと歯垢除去率は80%になると報告されています。
歯磨きと一緒に糸ようじも行うことで、虫歯になるリスクを大幅に減らすことが可能です。
(3)アタッチメントは入念に歯磨きを行う
アタッチメントとは、歯の表面につける樹脂製のパーツで、インビザライン矯正での補助的な装置として用いられます。
インビザラインの特徴であるアタッチメントは、小さな突起状になっています。
この突起部分にマウスピースをうまく引っ掛けることで、マウスピースの位置を保持しつつ歯を動かせるようにするわけです。
しかし、アタッチメントは周囲に汚れが溜まりやすいというデメリットがあります。
歯磨きをする際は、アタッチメント周辺を特に入念にケアするようにしましょう。
6. 歯のケアもしつつマウスピース矯正をしたい人はhanaravi(ハナラビ)へ

インビザラインの治療では、事前に虫歯があるかないかを入念にチェックします。
治療中に虫歯ができた場合も、その状態に応じて適切な処置が行われます。
虫歯の処置が遅れたり放置したりすると、場合によっては歯科矯正の期間が長くなったり、場合によっては一時中断したりしてしまうかもしれません。
今回紹介したポイントを参考に、虫歯・歯周病ケアもしっかり行いつつ、インビザラインの治療を受けてみてください。
他のマウスピース矯正治療などを探している人は、ぜひhanaravi(ハナラビ)も検討してみてください!
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