歯並びが汚いとは?原因と治療方法について解説!

大分大学医学部医学科卒業。医師として救急医療や在宅医療に従事し、マウスピース歯科矯正hanaravi(ハナラビ)を提供する株式会社DRIPSを創業。医療現場で予防の重要性や予防に取り組んでもらうことの難しさを痛感。美容という切り口で本質的な予防につなげる入口として、口腔という臓器に興味を持つ。口腔環境が多くの臓器に影響を及ぼし、多くの病気に繋がってしまうというポイントから予防について新聞・テレビ・WEBメディア等で情報を発信している。
 

自分の歯並びが汚いのではないかと不安に思っている人は多くいます。そもそも歯並びが汚いとはどのような状態のことなのでしょうか?汚い歯並びの種類や原因とその治療方法について具体的に解説します。

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汚い歯並びとは?

客観的に歯並びが汚いと判断される基準はあるのでしょうか?矯正歯科の治療対象となる悪い歯並びの総称を不正咬合と呼びます。不正咬合にはどのような種類があるのか下記に説明していきます。

叢生

歯がデコボコと前後にずれていたり折り重なって生えている状態のことをいいます。日本人の不正咬合に最も多いと言われているのがこの叢生です。

上顎前突(出っ歯)

上の前歯が下の前歯よりも4mm以上前に突出している状態のことです。一般的に出っ歯と呼ばれる歯並びです。

下顎前突(受け口、反対咬合)

下の前歯が上の前歯よりも前に突出している状態のことです。受け口や反対咬合ともいいます。

上下顎前突(口ゴボ)

上下の前歯がともに前に突き出している状態のことです。口元が全体的に前方に突き出してゴボっとなって見えるため、口ゴボと呼ばれることもあります。

開咬

歯を噛み合わせた際に、前歯だけ噛み合わず上の前歯と下の前歯の間に隙間ができてしまう状態のことです。

過蓋咬合

ディープバイトともいい、噛み合わせが深すぎて上下の歯を噛み合わせたときに上の前歯が下の前歯をほとんど覆ってしまう状態のことです。

交叉咬合

歯を噛み合わせたときに、上下の歯列のどこかに交叉している部分ができてしまう状態のことです。クロスバイトとも呼びます。

偏位咬合

正中とは、歯を噛み合わせた際の歯列の真ん中のラインのことをいいますが、正中を基準として、上の歯列か下の歯列、あるいは上下両方の歯列が左右方向にずれてしまっている状態のことです。

空隙歯列(すきっ歯)

一般的にすきっ歯と呼ばれる歯並びのことで、歯と歯の間に隙間ができている状態のことです。

綺麗な歯並びとは?

ここまで汚いとされる歯並びについて見てきましたが、反対に綺麗な歯並びの具体的な基準とは何でしょうか?

綺麗な歯並びとは、上記の汚い歯並びのいずれにも当てはまらない歯並びということもできますが、具体的には下記を満たしている状態のことです。

  • 上下の前歯の正中(中心線)が合っている
  • 噛み合わせたとき上の前歯が下の前歯に2〜3mm被さっている
  • 歯と歯の間に隙間がない
  • ほとんど左右対称に生えている
  • 歯列から飛び出したり引っ込んでいる歯がなく綺麗なアーチ状に並んでいる

汚い歯並びが与える印象とは?

歯並びは第一印象を左右すると言われています。

思ったよりも見た目の印象を左右する歯並び

話すときや食事のときなど自分で思っているよりも相手に歯並びは見えています。歯並びの悪さは、「汚い」「だらしない」という印象を周囲に与えます。

歯並び以外の身だしなみに気をつかっていても、歯並びが悪いことで周囲からの評価が下がってしまう可能性もあります。

歯並びの影響は見た目だけではない

日本でも、大人になってから矯正を始める人が増えたり、SNSで矯正について紹介するなど、矯正していることをオープンにする傾向になっています。これからは欧米のように歯科矯正が当たり前になってくるかもしれません。

歯並びが悪いと、見た目の印象が悪くなるということだけでなく、さまざまなデメリットがあります。

歯並びが悪くても全然気にしていないという人もいるでしょうが、人前で口を開けることが絶対に嫌だとコンプレックスを持っている人もいます。いつもうつむきがちになったり、人前で笑ったり食事をしたりすることに抵抗感があるため人間関係でも消極的になってしまいます。

精神面だけでなく、歯並びが悪い人は噛み合わせが悪いことも多いのですが、噛み合わせが悪いと頭痛やめまいなどを引き起こす原因となることもあります。

口腔内の環境にも悪影響があります。歯並びが悪いと歯ブラシが隅々まで届かなかったり、デンタルフロスを通しづらかったりしてどうしても磨き残しが多くなります。そのため、虫歯や歯周病、口臭の原因となってしまいます。

なぜ歯並びが汚くなるのか

なぜ歯並びは汚くなってしまうのでしょうか?歯並びが汚くなる原因には、大きく分けて先天的なものと後天的なものがあります。

遺伝的要因

歯並びには、顎の大きさと歯の大きさが関係してきます。これらの要素は、遺伝的な影響が大きくあります。家族の歯並びが悪いと、歯並びが悪くなってしまう傾向にあります。

指しゃぶり

乳幼児期の習慣が関係していることもあります。歯並びに影響する子供の癖としてよく挙げられるのが指しゃぶりです。長期間指しゃぶりを続けていると歯並びに悪影響を及ぼします。3歳を過ぎても指しゃぶりの癖が治らない場合には注意が必要です。

頬杖をつく癖

頬杖をつく癖も、頻度が多いと顎の成長に悪影響を及ぼしたり、顎の骨格や歯列のゆがみの原因になることがあります。

舌癖

舌で歯の裏側を前に押すような癖や、舌や唇を噛み締める癖も歯並びにとってはよくありません。

汚い歯並びを治すには?

汚い歯並びを治すにはどういった矯正方法があるのでしょうか?

ワイヤー矯正

最も歴史のある矯正方法です。ブラケットという装置を歯の表面に装着して、そこにワイヤーを通すことで歯に圧力をかけて歯を動かす矯正方法です。ブラケットの素材は銀色の金属製(メタルブラケット )や白色や透明で目立ちにくいセラミック製やプラスチック製があります。また、ワイヤーも銀色のスタンダードなものだけでなくホワイトワイヤーという白色で目立たないものがあります。

表側矯正

ブラケットとワイヤーを歯の表側に装着する矯正方法です。メタルブラケットと銀色のワイヤーを使用した場合目立ってしまいますが、セラミックやプラスチックのブラケットとホワイトワイヤーを使用すれば比較的矯正していることがわかりにくくなります。

費用の相場はおおよそ70〜100万円ほどで、幅広い症例に適応できます。また、保険適用の矯正治療にも使われる矯正方法です。矯正期間は症例によりますが約1〜3年です。

裏側矯正

ブラケットとワイヤーを歯の裏側に装着する矯正方法です。歯の裏側に矯正装置を装着するため周囲から矯正していることが分かりません。非常に審美性の高い矯正方法です。

歯の裏側は表側に比べて複雑な構造になっており面積も狭いため、高い技術と豊富な経験を必要とする矯正方法です。そのため、費用は表側矯正の約1.5倍かかるとされています。費用の相場はおおよそ100〜150万円です。適応できる症例は表側矯正と同等です。矯正期間は症例によりますが約1〜3年です。

マウスピース矯正

自身の歯型から作成するカスタムメイドのマウスピースを装着して行う矯正方法です。マウスピースは透明で、1日約20時間の装着時間を守れば自由に着脱ができるため審美的に非常に優れた矯正方法です。

食事や歯磨きをマウスピースを外した状態で行えるため、生活に最も支障のない矯正方法です。また、ワイヤー矯正では行いづらかった歯のケアもマウスピースを外した状態で行えるため、他の矯正方法と比べて虫歯や歯周病のリスクが低い方法と言えます。

費用は約10〜100万円ほどで、使用するマウスピース矯正システムによって幅があります。適応症例もワイヤー矯正よりも限定されます。矯正期間は症例によりますが約5ヶ月〜2年です。

部分矯正

部分矯正は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正のどちらでも行うことができる矯正方法です。その名の通り、歯列を部分的に矯正する方法です。軽度の症例で歯科医師が適応と判断した場合は、部分矯正で治療を行います。

全体矯正と比べて矯正範囲が狭いため、矯正期間も短く済む上、矯正費用も安く済みます。費用はおおよそ30〜60万円ほどです。矯正期間は症例によりますが約3〜10ヶ月です。

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