インビザラインの治療経過を順調に進めるには?患者さんがやるべきこと

大分大学医学部医学科卒業。医師として救急医療や在宅医療に従事し、マウスピース歯科矯正hanaravi(ハナラビ)を提供する株式会社DRIPSを創業。医療現場で予防の重要性や予防に取り組んでもらうことの難しさを痛感。美容という切り口で本質的な予防につなげる入口として、口腔という臓器に興味を持つ。口腔環境が多くの臓器に影響を及ぼし、多くの病気に繋がってしまうというポイントから予防について新聞・テレビ・WEBメディア等で情報を発信している。
 

マウスピース矯正の中でも多くの患者数を有するインビザライン。透明なマウスピースを装着するので目立たず、ワイヤー矯正とは違い、必要なときは外せるので日常生活への影響が少ない歯列矯正として最近人気を集めています。

インビザラインだけに関わらず、マウスピース矯正は自由に着脱ができる一方で、患者さん自身のモチベーションが大切になります。

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インビザラインのメリット

最短3カ月で綺麗な歯並びを手に入れる!マウスピース矯正のスマイルトゥルー

従来のワイヤーを使った歯列矯正は、ブラケットという装置とワイヤーを使って歯並びを整えていきます。治療が始まると終了するまで装置を外すことができず、口を開くとブラケットやワイヤーが見えてしまうため、患者さんの精神的な負担も大きい治療法です。

また、装置の間に食べかすが詰まったり、ワイヤーとの間にうまく歯ブラシが入らないなど歯磨きが難しくなるので、ワイヤー矯正治療期間は虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

一方インビザラインは、審美性にも優れていて、患者さんが自由にマウスピースを着脱できるので日常生活に支障が出にくい歯列矯正法です。

目立たない矯正装置

インビザラインのマウスピースは透明です。口を開けても目立ちにくく、矯正していることが周りの人に分かりにくいので、ワイヤー矯正の見た目に抵抗があって歯列矯正を迷っていた人や、接客業やサービス業など第一印象が大切で人と接する仕事に就く人でも治療が可能です。

取り外しができる

インビザラインはワイヤー矯正とは違い、マウスピースの着脱が自由にできます。食事のときは外せるので、矯正前と同じように好きなものを食べられます。また、歯磨きもマウスピースを外して行えるため細かな所までしっかり磨くことができ、デンタルフロスなどの補助的清掃器具も使用できるため歯周病や虫歯になるリスクを気にせず矯正治療ができます。

インビザラインの治療の流れ

インビザラインの治療の流れを詳しく紹介します。

カウンセリング

まずはインビザラインの治療方法や治療期間、費用などについて歯科医師に相談します。歯並びの状態によってはインビザラインで治療できないケースもあるので、インビザラインができるかどうかも含めてカウンセリングを受けましょう。

多くの歯科医院では初回の相談は無料で行っています。

歯型を取る

3D光学スキャナーのiTeroを使って歯並びや歯の形など口腔内の状態を撮影します。シリコンで型を取る方法とは違い、撮影時間も短くて済むので患者のストレスや負担はほとんどありません。

治療計画を立てる

撮影した歯型は、インビザラインの製造会社であるアライン・テクノロジー社に送られます。アライン・テクノロジー社では数百万のインビザラインの症例をベースに、治療計画を立てるための3Dモデルを作ります。

3Dモデルは非常に予知性に優れていて、治療途中の歯の動きや治療が終了した後の歯の状態などを立体的にシミュレーションできます。歯科医師は製造会社とこの3Dモデルのシミュレーションで治療計画を立てます。

治療方法や治療期間、矯正終了後の仕上がりのイメージなどもこの3Dシミュレーションにより治療を始める前に患者さんが確認することができます。

マウスピース製作

治療計画や仕上がりなど詳しい説明を患者さんに聞いてもらい、同意を得た上でマウスピースの製作に入ります。インビザラインは治療に必要なマウスピースを一度にすべて作ります。アライン・テクノロジー社で作られたマウスピースが歯科医院に送られてきたら治療開始です。

マウスピースの装着の仕方やメンテナンス、取り扱い方法などを練習します。合わせて治療期間中の注意点なども医師から伝えられます。

歯型をアライン・テクノロジー社に送ってからマウスピースが届いて治療を開始するまでに約30日を要します。

定期検診を受けながら治療継続

マウスピースは1週間ごとに新しいものと交換しながら治療していきます。そのため常に衛生的な状態を保てます。また、定期検診で1〜3か月に1度のペースで歯科医院に通います。

治療開始後しばらくは1か月に1度程度の通院で、歯並びの状態やマウスピースの適合性、口腔内の健康状態などをチェックしてもらいます。徐々に間隔を空けて通院します。

治療を順調に進めるためにも、通院の間隔は医師の指示にしたがいましょう。キャンセルなどが続くと、歯の状態が悪くなっていても医師のチェックを受けられません。ワイヤー矯正に比べて、インビザラインの定期検診の回数は少なくて済むので忘れずに通院してください。

リテーナー(保定装置)をつける

治療が終了した後は、歯並びを安定させて歯がもとに戻らないようリテーナーを装着します。リテーナーをつける期間は、矯正期間とほぼ同じ程度です。長くつければその分歯並びが安定してきます。

インビザライン治療の注意点

インビザラインの治療法を受けるときに注意点があります。患者がきちんと自己管理できていないと、経過が順調に進まなくなり治療期間が長くなったり効果があまり出なかったりする場合があります。

歯並びによっては治療を受けられない

インビザラインが適応される歯並びは、ワイヤー矯正で治療できる範囲と同じですが、歯並びの状態や重度の虫歯がある場合は、インビザライン治療を受けられないことがあります。

最終的な判断は歯科医師が行うので無料相談で聞いてみましょう。また、歯科医師のインビザラインの考え方によっても対応してくれる場合と適応外と言われる場合があります。最初に断られても他の歯科医院でインビザラインで治療できることもあります。

1日20時間以上装着する

インビザラインは、一日20時間〜22時間装着する必要があります。食事と歯磨き以外は基本的にマウスピースをつけておかなければいけません。医師から指示された時間装着していないと予想通りに歯が動かなかったり、治療期間が長引いたりします。

正しく装着する

インビザラインは、食事や歯磨きで取り外しができます。しかしその後正しく装着しないと、効果が得られません。普段のマウスピースの着脱は患者自身が行うため、治療を始める前にしっかり医師からトレーニングを受ける必要があります。

また、治療終了後もリテーナーを装着して歯並びを定着して後戻りを防がなければいけません。リテーナーを医師の指示通りの時間正しくつけないと、せっかく治療した歯並びが戻ってしまいます。

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インビザライン治療の経過をよくするために

インビザラインの治療経過を順調に進めるためには、技術と経験のある歯科医師の元で歯列矯正を行い、定期検診で歯並びや口腔内の状態をチェックしてもらう必要があります。

また、患者自身の自己管理によって経過が大きく変わってきます。インビザラインは自由に取り外しができて便利ですが、必ず決められた時間正しく装着しましょう。

まとめ

インビザラインは、透明なマウスピースを装着するので審美性に優れていて、取り外しが可能な便利で快適な矯正方法です。しかし、患者さんが決められた時間正しくマウスピースを装着していないと順調に経過が進まなくなってしまいます。

また、インビザラインの矯正治療を成功させるためには、経験豊富な歯科医師の元で治療を行う必要があります。ワイヤー矯正とインビザラインは知識や技術が異なります。そのため、インビザラインの症例を多く経験している歯科医院を選ぶといいでしょう。100例近くあると安心です。初診相談が大変と思う方は、まずは電話で質問してみるのも良いかもしれません。

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