歯並びや噛み合わせが悪いことをコンプレックスと感じる人は少なくありません。
歯並びが悪い状態は見た目だけではなく、健康面にも大きな影響を与える可能性があります。
今回は、歯並びが悪いとはどんな状態なのか、原因やデメリット、治療方法をご紹介します。
1.歯並びが悪い状態とは?主な症状12の特徴
歯並びが悪いといっても、症状が一つの場合もあれば、複数の症状が重なっている場合もあります。
まずは「歯並びが悪い」とされる12の特徴について、原因と合わせてご紹介していきます。
(1)出っ歯(上顎前突)
出っ歯(上顎前突)とは、下の歯よりも上の歯が4〜5㎜以上前に出ている状態のことをいいます。
出っ歯の原因は、遺伝的に前歯が大きい場合や、指しゃぶりや口呼吸、舌で前歯を押す癖などが挙げられています。
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(2)叢生(そうせい)
叢生とは、歯並びがでこぼこだったり、ガタガタに生えている状態のことをいい、「乱杭歯」と呼ばれることもあります。
犬歯が大きく飛び出して生える「八重歯」や歯が捻じれて生えている「捻転」も叢生の一つです。
叢生の原因には、顎が小さいことや、顎に対して歯が大きいことや、指しゃぶりや舌を突出する癖などが挙げられます。
(3)すきっ歯(空隙歯列)
すきっ歯(空隙歯列)とは、歯と歯の間に隙間が空いた状態のことをいいます。
原因は先天的に歯の本数が少ない、顎の大きさに対して歯が小さい場合、もしくは舌で前歯の裏側を押す癖により前歯が外側に傾き、隙間ができると考えられている。
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(4)開咬(かいこう)
開咬は、上下の歯が嚙み合っておらず、歯を嚙み合わせても上下の前歯の間に常に隙間ができる状態のことをいいます。
開咬の原因は、顔の骨格が面長という遺伝的なものや、指しゃぶり、舌で歯を押す癖、口呼吸などが挙げられます。
(5)過蓋咬合(かがいこうごう)
過蓋咬合は上の歯と下の歯が深く嚙み合わさっている状態のことをいいます。
過蓋咬合の原因として、上顎と下顎のバランスが悪かったり、虫歯などで奥歯がなくなったのを放置したことが挙げられます。
(6)反対咬合(下顎前突)
反対咬合とは、歯を噛み合わせたときに、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態のことで、「受け口」「しゃくれ」とも呼ばれます。
反対咬合の原因の多数は、遺伝的な要素が強いと言われていますが、他にも顎を前に押し出したり、舌で下の前歯を押し出したりする癖、口呼吸によってもおこる可能性があります。
(7)上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)
上下顎前突とは、上下の歯または顎の骨自体が前に出ていることで、横から見たときに顔の下半分が前に出ている状態をいいます。
原因として、唇や舌などの口腔周囲の筋肉や骨格のバランスが悪いことが挙げられます。
(8)交叉咬合(こうさこうごう)
交叉咬合とは、通常時は上顎が下顎を覆うような状態であり、上下の奥歯が逆に噛み合わさった状態になることをいいます。
原因は、上下の顎のバランスの問題や顎の変形、また頬づえや片方だけで噛む癖、口呼吸などが挙げられます。
(9)切端咬合(せったんこうごう)
切端咬合とは、噛んだときに、上下の歯がぴったりと合わさり、先端同士がぶつかっている状態です。
原因は、舌で歯を押す癖や口呼吸、顎の骨の成長などが挙げられます。
(10)先天性欠如(せんてんせいけつじょ)
先天的欠如とは、永久歯が先天的に欠如している状態のことをいいます。
遺伝、感染、妊娠中の栄養状態、薬の副作用などが理由で歯の元となる歯胚(しはい)が作られていないこと等が原因と考えられています。
(11)過剰歯
過剰歯は、本来の歯の本数よりも1本または数本多く存在する状態をいいます。
遺伝上の問題で、歯が作られる段階で歯の元となる歯胚が多く作られたり、分裂したりすることが原因と考えられています。
(12)萌出遅延(ほうしゅつちえん)、埋伏(まいふく)
萌出遅延や埋伏は、平均的な歯の生え変わる時期を過ぎても生えてこないことをいいます。
生えるための隙間がないことや歯の位置や向きの問題、過剰歯の存在や乳歯の早期損失など、様々な原因が考えられます。
このように、歯並びの悪い原因となる症状には様々なものがあり、治療法もそれぞれ異なります。
そのため、矯正専門の医師による診察を行っていくことが大切になります。
マウスピース矯正hanaravi(ハナラビ)では、矯正治療の経験豊富な歯科医師がカウンセリングから歯科矯正を担当。 また、3Dスキャンによるデジタルデータをもとに精密な歯型取りを行い、一人ひとりの歯の状態に合わせてプランを作成するため、安心して歯科矯正を始めることができます。
2.歯並びが悪いとどんな影響・トラブルがある?
歯並びが悪い状態は、以下のようなさまざまなリスクを引き起こします。
- 見た目の印象が変わる
- 発音の障害が起こることがある
- 虫歯や歯周病にかかりやすい
- 胃腸への負担が大きくなる
- 顎関節症や肩こり、イライラの原因となる
- 認知症の原因となる
(1)見た目の印象が変わる
歯並びは相手に与える印象の中でも特に大切だと考えられています。
歯並びが悪いだけで、爽やかさが欠けたり、清潔感がないという印象を与えてしまいます。
このことがコンプレックスとなり、人前で笑えないといった原因にもなります。
(2)発音の障害が起こることがある
歯並びが悪いと、発音時に歯の隙間から空気が漏れ、サ行やタ行、ナ行、ラ行の発音が不明確になりやすくなります。
(3)口元に自信が持てず、コンプレックスになることがある
人と会話をする際、どうしても目線が口元にいってしまうため、歯並びが悪いと人前に出るのが億劫になったり、大きな口を開けて笑えなくなってしまったりします。
(4)虫歯や歯周病にかかりやすい
歯並びが悪いと、歯ブラシの毛先が隅々まで届かず汚れが溜まったままになってしまい、虫歯や歯周病になりやすいといわれています。
また、食べ物をしっかり噛み砕きにくくなるため、自浄作用を持つ唾液の分泌量が少なくなり、口の中を十分に殺菌できないようになります。
(5)胃腸への負担が大きくなる
噛み合わせが悪いと、食べ物を噛み砕くことができにくくなったり、唾液の分泌が悪くなったりします。
このことが原因となり、胃腸に負担がかかってしまうことがあります。
(6)顎関節症や肩こり、イライラの原因となる
噛み合わせが悪いと顎関節や肩・首周辺に負担がかかり、顎関節症になったり、頭痛、肩こりの原因となることがあります。
また、それらの症状からイライラしたりと精神症状が現れることもあるので、歯並びは見た目や体の不調に繋がるだけではなく、精神的な部分にも影響を与える可能性があります。
(7)認知症の原因となる
噛み合わせは認知症とも大きな関連がある、といわれています。
歯がなく、義歯も使っていない高齢者は、そうでない人と比較して認知症発症のリスクが1.85倍高くなったという論文もあります。
この論文では、ものを噛む力が低下して、脳への刺激が少なくなることが一因としており、噛み合わせの悪さが将来的な認知症リスクを高める可能性があります。
こうした悪影響を避けるためにも、早めの矯正は欠かせません。
マウスピース矯正hanaravi(ハナラビ)では、無料で初診予約をすることができます。
初診では、自分の歯並びは矯正可能なのか、おおよその矯正でかかる費用を確認することができます。少しでも気になる方は参考にしてみてください。
3.悪い歯並びを治す方法4選
ここでは、悪い歯並びを治すための方法について解説していきます。
また、hanaravi(ハナラビ)では、つけ外しの簡単なマウスピース矯正を中心とした矯正治療を行っています。
- 透明で目立ちにくい
- つけはずしが自分でできる
- 安価に矯正が可能
といった特徴があります。
無料初診も行っていますので、お気軽にご相談ください。
(1)マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の矯正装置で歯を動かしていく矯正治療方法です。
メリットとして、矯正装置が目立たない、取り外しができる、比較的痛みが少ない点が挙げられます。
逆にデメリットは、最低1日20時間以上の装着時間が必要であることや、適応できる症例が限られているという点があります。
【くわしい解説はこちら】
hanaravi(ハナラビ)では、マウスピース矯正と他の矯正を組み合わせて進めるハイブリッドプランもご提供しています。
マウスピース矯正だけでは非常に長い時間がかかったり、抜歯や歯の移動距離が大きい症例も対応することが可能です。
通常のマウスピース矯正で治療が難しいという場合であっても、まずはお気軽にご相談ください。
(2)ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、歯にブラケットと呼ばれる装置とワイヤーを着け、歯を動かしていく矯正治療方法です。
メリットは、幅広い症状に対応できることや歯の移動が早い、取り外しの必要がない点が挙げられます。
デメリットとしては、装置が目立つことや違和感や不快感がある点、矯正中は装置が簡単に外せないため、虫歯になりやすいなどが挙げられます。
(3)手術による矯正(外科的矯正治療)
手術による矯正とは、骨格が原因となっている場合など、マウスピースやワイヤーを使った歯科矯正だけでは治療が難しいときに行われる治療方法です。
多くの場合、保険適用の対象になる可能性があるため、費用が抑えられる点がメリットです
デメリットとしては、大がかりな手術となるため、2〜3週間程度の入院が必要となる点です。
また、術前矯正をした後に手術を行い、術後には後戻りを防ぎながら噛み合わせを安定させる、矯正治療が行われます。
(4)【やってはダメな治療法】自力で治すのは危険!
指や棒などで歯を押すなど、自力で歯並びを改善したという人もいます。
口周囲の筋力のバランスが悪く、歯並びが悪くなっているケースでは、口周囲の筋力強化をすることで、自力で改善される場合があります。
しかし、こうしたケースはごく一部であり、専門知識がないまま、自力で治療を行う行為は大変危険です。
効果がないばかりか、歯や歯肉を痛めてしまう場合もあるため、必ず医師の診断を受けるようにしてください。
また、通販などで市販されているマウスピースには矯正効果をうたうものもありますが、マウスピース矯正は、専門の歯科医のもと、ひとりひとりの症状に合わせたマウスピースが必須です。自力での治療と同様、危険ですので利用は控えるようにしてください。
4.歯並びに関するご相談はhanaravi(ハナラビ)へ
歯並びが悪い状態を放置しておくと、見た目だけでなく、健康面での不調につながる場合があります。
少しでも気になる場合は、歯科医師に相談してみましょう。
マウスピース矯正のhanaravi(ハナラビ)では、初めての方でも安心してご利用できるプランをご用意しています。
無料での相談も受け付けていますので、ぜひご検討ください。

各務 康貴(医師)
大分大学医学部卒業。医師として救急医療や在宅医療に従事。若年層に予防や多くの臓器にアプローチするため口腔環境に興味を持ち、マウスピース矯正hanaraviを手掛ける株式会社DRIPS創業。

セレスタ麻里子
(矯正専門歯科医師 渋谷F&B矯正歯科・東京)
神奈川歯科大学歯学部卒。神奈川歯科大学歯学部歯科矯正学講座。日本矯正歯科学会。歯科矯正で15年のキャリアを持ち、ワイヤー矯正(表・裏)だけでなく、マウスピース矯正も専門とする。